はぁ~、林業に転職を考えていたけど、親に反対されてしまった。……どうしようか?やめておこうかな?
どうも元フォレストワーカーのkitajinです。
本記事では、林業の転職を家族に反対された場合の説得する武器を提供したいと思います。
林業に転職を考えているあなたは現在、「林業なんてやめておけ」と家族から反対されているかもしれません。
林業には、いわゆる「3K」のよりも一つ多い、危険、汚い、キツイと給料が低いというイメージが付いています。
そんな、イメージばかりが先行してしまい、とんでもなく危険な仕事だと思われてるかもしれませんが、実際のほとんどの人は、何十年も無事に仕事をこなしているわけですし、心掛け一つで安全に作業できるものです。
そこで、本記事では、いかに林業が魅力的な仕事で、家族に胸を張って言えるようになるためのネタを提供しますので、これを用いて、周囲の人たちを説得してみてください。
この記事を書いた人
- 静岡県浜松市で10年間林業に従事
(素材生産業者で伐採を主にやっていました)
- 林業に関する基本的資格はすべて取得
(林業架線作業主任者の国家資格取得者)
- 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営
(運営歴1年の新人です)
林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。
※本記事には、プロモーションが含まれています。
林業やめとけと言われる理由
まず最初に「林業やめとけ」と周囲が言う理由について推測してみましょう。
林業は危険だ
最初に挙げる理由として、林業の危険です。
林業のことをあまり知らない人でも、林業の死亡事故のニュースを耳にすることから、「林業=危険」と思われても仕方がありません。
確かに、林業は危険を伴う仕事で、労働災害の死傷者数の千人率の値が全産業の中でダントツのトップです。
そうでなくとも、漠然としたイメージとして、山は危険であるという思いや、獣や毒を持った生物がいることなども理由として挙げられます。
出典 森林・林業統計要覧2021 (maff.go.jp)
仕事の割に給料が見合わない
林業の平均年収は約350万円くらいと言われています。これは、日本の平均年収の約430万円と比べてみても少ない方です。
実際問題、どれくらいの給料かは事業体や仕事の内容などで変わってきますが、いくら頑張って働いても労働に見合う賃金をもらえなければ、少ないと感じるでしょう。
また、危険度や重労働というマイナス面もあるので、余計に安く感じるかもしれません。それが、「林業やめておけ」と言われる理由なっているのでしょう。
良い点が見つからない
その他、知らない人から見たら、良い点を見つけらる方が大変かもしれません。
パッと思いついただけでも、以下のよろしくない理由が挙げられます。
- 携帯が繋がらないエリアがある
- 気候に左右されやすく収入が安定しない
- 雨の中で泥まみれになって働く
- 野生生物がいる
- 夏暑くて、冬寒い
悪い部分はいくらでも挙げれらますが、良い部分を挙げるとなると、片手で終わってしまいそうです。
そんなわけで、「わざわざそんな仕事をしなくてもいいだろう、林業なんてやめとけ」とつい言いたくなってしまうのでしょう。
説得するにはどうしたら良いか?
自分の強い思いを示す
まずは、なんと言っても自分の強い気持ちがなくては説得などできません。
ですので、いかに林業をやりたいかを自分に問うてみましょう。
恐らく、強い気持ちがないから、相手の言葉に押されてしまうのです。
自分に強い気持ちがあると分かれば、思い切って相手にぶつけましょう。理屈ではなく、やりたいからやる、これが一番の説得方法です。
ただ、説明するには、幾つかの具体的な理由を付けくわえると、より相手に伝わります。
「映画を観て自分もやって見たくなった」
「大きな木を伐ってみたい」
「自然の中でのびのびと仕事がしたい」
一度、自分なりの理由を書き出して、説得するシナリオを作ってみましょう。
安全に作業できる土壌は出来つつある
自分のやる気を示しても、相手を黙らせることはできるかもしれませんが、納得させるのは難しいかもしれません。
そこで、相手を納得させるには、やはり数字の力が必要です。
上のグラフは、高性能林業機械の保有状況の推移であり、年々、増えていることが分かります。近年の林業は、急速な機械化が進み、作業全般を機械に乗って行うことができるようになりました。
現在のところ、全ての山林で対応できるは言いませんが、近い将来、かなりの部分を林業機械で作業できるようになることでしょう。そうなれば安全に作業できるようになりますし、体力が無くてもやれる仕事になるのです。
実際に、女性が活躍する職場も増えてきたことから、安全で体力勝負ではない林業が実現化しつつあります。
また、安全に対する意識も年々上がっており、林野庁は、如何にして労働災害を無くすのかを日夜研究を重ねています。
林業は多様な自然環境の中で危険な作業を行う業種です。一方、安全についての専門的なスタッフを配置することが困難な小規模零細な林業経営体が多く存在するなど安全対策は不十分です。このため、林野庁では、労働行政や都道府県等と連携を図りながら、各種林業労働安全衛生対策を推進しています。
林業労働安全衛生対策の推進:林野庁 (maff.go.jp)
安定的に収入が得られる
現在の林業は、材価の関係や外材の輸入などで、昔に比べ低くなったと言われています。
昔の林業は、大卒などより、多くの給料をもらっていた古くから林業に携わってきた人から聞いたことがあります。
この先、どういう状況になって、衰退するのか、発展するのかは分かりません。事実、コロナ禍で、ウッドショックと言われる材価の高騰がありました。
これは特例ですが、時代がどう転ぶのか分からないのも事実です。
しかし、林野庁では、近い将来、生産性向上や丸太の売り上げなどで収益が上がると予想しています。
また、近年よく聞くSDGs (エスディージーズ)や2050年のカーボンニュートラル問題、また、先日、岸田首相が打ち出した杉花粉対策など、益々、日本の山林に注目が集まるのは間違いありません。
これ等のことを上手く絡めて仕事にすれば、安定的な収入に繋がるはずです。
やりがいのある仕事だ
林業は、他の業種と違い、環境などにも影響を与える仕事です。
山林の保全が、その下に暮らす我々の生活やその他同署植物にも影響を及ぼしています。
ですので、山林を守るということは、その下に暮らす全ての人の生活を守ることに繋がります。
自然災害が増えた昨今、山林の重要性が叫ばれています。
また林業は、代々の山林を受け継ぐ産業です。
木は、成長するまで何十年とかかり、今成長している木は、先人が必死な思いをして植えた財産でもあります。
そして、林業に携わるということは、次の世代へ山林を受け継ぐ橋渡しをする仕事でもあるのです。
そう考えると、やりがいのある仕事だと思いませんか?
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迷いがあるなら転職エージェントに相談するのもアリかも
もし、自分の中で迷いがあるなら、転職エージェントに相談をしてみてもいいかもしれません。
また、転職エージェントには、自分の適性などを診断してくれるサービスもあるので、本当に林業に向いているのかを知ることができます。
一度転職エージェントに相談すれば、迷いはなくなり周囲の声を説得できるはずです。
まとめ
説得ポイント
- 強い思いでぶつかろう
- 林業は安全に作業できるようになりつつある
- 将来安定的に高収入が得られるようになるかもしれない
- 林業はやりがいのある仕事だ
現在の林業は成長産業と言われています。今までの林業から、新しい林業に生まれ変わろうとしている過渡期にあると。
この先、あらゆるマイナス面も今後は改善されていくことでしょうし 、明るい未来を予感させます。
「林業をやめとけ」という周囲の気持ちもわかりますが、しかし、自分がやりたい仕事を人に強く宣言できるという事は素晴らしいことです。
わかりました。強い気持ちを持って、説得してみます!!