林業転職

【日々の作業が楽になる?!】林業で注意するちょっとした点

kitajin

どうも元フォレストワーカーのkitajinです。

本記事では、林業における、ちょっとした注意点について紹介します。

林業では、すぐに危険に繋がるというわけではないですが、注意しておけば安全に、快適に作業ができる事がたくさんあります。

気を付けるポイントを知ることで、怪我を未然に防いだり、疲れを溜めないようになるので、是非、参考にしてください。

それでは、どんなことに気をつけたら良いのかを見ていきましょう。

この記事を書いた人

kitajin
  • 静岡県浜松市で10年間林業に従事

(素材生産業者で伐採を主にやっていました)

  • 林業に関する基本的資格はすべて取得

(林業架線作業主任者の国家資格取得者)

  • 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営

(運営歴1年の新人です)

林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

林業で気をつけるべきこと

チェーンソーで木をきっている

疲労

林業において気にした方がいい事の一つ目は、日々の蓄積した疲労です。

林業は、ハードな仕事ですが、そのハードさも時間と共になれます。

しかし、どんなに肉体が慣れても、毎日の作業でちょっとずつ疲労が溜まっていき、週末などは、足腰がずっしり重くなるものです。

疲れが溜まると、ちょっとしたことでミスを犯すようになり、大事故に繋がる可能性があります。

毎日の健康をチェックして、疲れている時は早く寝るなどの体調管理をしていきましょう。

落とし物

作業中に気を付けなければいけないことの一つに、山の中での落し物があります。

落とし物ぐらい、すぐに見つければいいのでは?と思うかもしれませんが、山の中での落し物は、街中での落し物とはわけが違います。

地面が、草や葉で覆われており、どこに行ったのか分からなくなります。また地形も起伏があるので、思わぬところに転がっていき、どこに落ちたのか分からなくなるのです。

なぜ、落とし物がよくないのかというと、ひとつは仕事に支障が出るからです。

失くしたものが、仕事にとって重要な物なら探さなければいけないし、探している時間は作業が出来ません。

二つ目に、落と物をしたら落ち込みますし、引きずります。落とし物のことが気になって、作業に集中できないかもしれません。

三つ目は、買いなおさなくてはいけなくなるからです。

自分の物なら出費は痛いし、会社の物なら他の作業員に迷惑がかかりますし、信用に関わるかもしれません。

落し物は、ワザとではないので仕方がないかもしれませんが、落とさないように管理を徹底しておくべきです。

汚れ

林業をやってれば、どうしても汚れがつくものです。

しかし、それをそのまま放っておくのはよくありません。

理由としては、機械についた汚れなどは、故障につながりますし、道具への愛着度が変わってきます。

また、作業着などの身につけるものも、キレイにしておいた方がいいです。

理由としては、衣服の状態で他の人が、あなたを判断してくるからです。

いつも清潔な作業着を着ている人と汚い作業着を着ている人、あなたならどちらに仕事を頼みたいですか?

いつでも新品を着ていろとは言いませんが、人と会わない仕事だからといって、汚れたままの作業着でいないように心がけたいものです。

機械の破損

機械は、汚れより、もっと気をつけないといけないのは故障です。

例え小さな故障でも、放っておくのはよくありません。

林業は、機械が壊れやすい仕事です。

大きな木を相手にしているので、機械が重みによって壊れやすくなるのです。

それでも、どんな機械も壊さないように心がけるのがプロの仕事ではないでしょうか。

ボクは、チェーンソーを何台も壊したことがありますが、作業員の中には、同じ年月働いていても、何も壊したことのない人がいました。

機械の壊れ具合は、どれだけ落ち着いて作業をしているのかのバロメーターになります。

そして、落ち着いて作業ができるかは、機械だけでなく、人体に危険が及ぶかどうかに影響を及ぼします。 

機械をいい加減に扱う人は、作業もいい加減に行い、安全をおろそかにする傾向にあるのです。

虫と言っても、ここでいう虫とは害虫だけではなく、実害のない虫のことです。

山の中にいるといろんな虫が寄ってきます。人間や林業機械が出す、汗や熱、二酸化炭素などが虫を引き付けるようです。

虫の何がいけないかというと、虫が寄って来るだけでストレスになるからです。

ストレスによる疲労が、蓄積疲労に繋がっていくので、不快なモノ、余計なストレスがかかるモノは排除しておくべきです。

体にまとわりついてくるような虫に対しては、虫除けスプレーなどを付けることで対処できます。

装備

仕事ができる人の装備とは、作業に適した道具をいつでも取り出せて、疲れないような場所に装備しています。

林業の作業はいろいろとあるので、その都度、道具が変わります。なので、道具が身近にあり、疲れなく移動できることが大切になってきます。

本来、山の中の作業は、なるべく道具を所持してない方が楽でいいものです。

特に、チェーンソー作業などは、チェーンソーと燃料、チェーンソーの刃を研ぐヤスリとチェーンが外れた時に使うレンチだけで移動したいくらいです。

ですが、当然、それだけでは済まず、クサビやクサビを打つハンマー、木を倒すときに使うロープ、木が大きければ牽引具なども持って移動しなくてはいけません。

また、一日中、山の中にいるなら昼ご飯も背負って山を登っていくことになります。これらを如何に、疲れずに持ち歩けるかで、日々の疲れが違ってきます。

疲れない状態で装備しているということは、それだけ作業がしやすいですし、効率も変わってきます。

天候

林業において気をつけなくてはいけないことの一つに天候があります。

林業は、外仕事なので、季節や天候に左右されます。

春は花粉症、夏は暑さ、秋は台風、冬は寒さと、また、雨や風、雪や雷など、年中なにかしらに左右されています。特に夏の熱中症、冬場の寒さなどは大敵です。

また、冬場のチェーンソー作業は、震動障害にも気を付けなくてはいけません。

※震動障害とは、震動が伝わるモノを持ち続けると、指先に血液が行きわたらなくなり、指先が白くなり、最悪、壊死してしまうという症状を言います。

怪我

林業をしていると、ちょっとした怪我や捻挫、打撲などを追うことがあります。

ちょっとした怪我でも、作業時にその部分を庇うので、別のところが悪くなったりします。

怪我を庇って、疲労が溜まると大きなケガに繋がるケースがあります。

ちょっとした不調

季節の変わり目や生活の変化などで、体調不良になることもあるでしょう。

作業のスケジュールなどで、簡単に休むわけにはいかないでしょうが、不調を感じたら休息を取り、体を休めることが長い目で見ると大切になってきます。

そのためには、作業内容を変えてもらえるように、日ごろから周囲の仲間とのコミュニケーションが大切になってきます。

作業の焦り

重大な事故が起こる時は、原因が複数絡んでいることが多いです。

例えば、一度に3つのことが重なると、何かひとつを忘れて、それが事故やミスにつながりやすくなります。

しかし、実際に怪我をする時は、自分に余裕がないと分かっておらず、つい、危険な行動をとってしまうものです。

解決策としては、焦りのある時は気を付けるのではなく、そもそも、焦りを感じる状況を作らないということです。

作業で慌てないためには、余裕のある作業計画を立てることでしょう。

一日の始めに、自分が今日何をするのかを確認して、一日の終わりにどれだけできたか、遅れているなら、何処で挽回するのかを計画することです。

また、ミスをしたときは自分で抱え込まず、周囲に知らせて助けを求めるような、関係性を普段から心がけておく必要があります。

人間関係

林業は、小規模な事業体が多く、多くてもせいぜい従業員50人程度です。数人の事業体も数多くあります。

毎日、同じ人と顔を合わせて仕事をしなくてはなりません。

当然、好き嫌いがありますし、そりが合わない人も出てきます。そういう人たちに命を預け、預かって、作業をしていかなくてはなりません。

コミュニケーション不足が重大事故に繋がるケースはよくあります。

周囲や上司に相談できたなら、防げた事故は多いはずです。

林業は少人数で働く仕事なので、人間関係が密になり、悪化することもあります。

普段から、ちょっとしたことでも相談できる人とそうでない人と仕事するのでは、作業効率も安全面も違います。

上司が何も言わないからではなく、自分から率先してコミュニケーションを取ることが、結果、自分を守る手段となるのです。

うっかりミス

重機の傍に物を置いておいて、それをキャタピラが踏むということが多々あります。

それは重機が通る作業道はギリギリ重機が通れる道幅で作られているのが最大の理由です。それに、重機に乗るオペレーターと伐採などをする人間が違う場合に伐採者が道の隅に置いたものを気づかずに踏む場合と、オペレーター自身が置いたものを忘れて踏んでしまう場合とがあります。

特によく踏むものとしてチェーンソーが挙げられ、ボクも踏んで壊したことがあります。

すぐに気づいて、半分ぐらい踏んだところで止めたのですが、エンジン部分が曲がって使い物にならなくなってしまいました。

木を傷つける

木は、一度皮を剥がすと再生されず、そこの部分は枯れてしまいます。そして、皮がはがれた傷ついた木というのは、材木としての価値が下がるのです。

ですので、林業に従事している者なら誰しも、木を傷つけてはいけないということを知っています。

先ほど、作業道は重機が通れる幅だけと書きましたが、当然、周囲は杉や檜の立木が生えており、そんな中で、重機を使って伐採した木を掴んで引っ張りだしたり、玉切って運んだり置いたりするのです。

十分気を付けているつもりでも、つい、立木に重機のアームなどが当たり皮を捲ってしまうことがありました。

また、伐採した木が、立木にあたり、木を傷つけて、皮が捲れることがあります。

そういう時は、立木に保護板などを使い、養生するのですが、つい面倒でやらないこともあります。

斜面に落とす

地面に落ちている石や伐り出したたんころと言われる木の切れ端を、斜面に転がり落としてしまうことがあります。

本来は危険なので絶対にやってはいけないのですが、作業に集中していたり、不注意でついやってしまうことがありました。

重機で、作業道などを作っている場合は、石などを斜面から落としてしまうことが良くあります。作業時は、細心の注意をしなくてはいけません。また、たんころが出た場合は、安定した平らな場所に置いておくようにしておきます。

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さいごに

kitajin

ちょっとした事の積み重ねが、後に大きな変化をもたらすことは、分かっていても、つい、忘れてしまいがちです。

林業は、ハードな仕事なので、少しでも負担を軽くするように、ちょっとしたことから変えていくことが重要です。

また、安全に作業するためには個人だけではなく、会社全体で安全意識を持った方が確実です。会社にその意思がないなら、自分から率先して、安全を確保するように努めてください。

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