
どうも元フォレストワーカーのkitajinです。
近年、女性の社会進出が盛んになり、林業へ転職をしている女性も増えています。
林業も、仕事内容も時代とともに変わり、女性でも十分作業ができるようになっています。
しかし、林業を取り巻く労働環境は、まだまだ女性には厳しいのが現状です。
男性でも厳しい林業の世界に、女性が入ってやっていくにはどのような点に気を付けて行けばいいのでしょうか?
林業に転職を考えている女性のあなたは、一度、この記事に目を通してみてください。
この記事を書いた人

- 静岡県浜松市で10年間林業に従事
(素材生産業者で伐採を主にやっていました)
- 林業に関する基本的資格はすべて取得
(林業架線作業主任者の国家資格取得者)
- 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営
(運営歴1年の新人です)
林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。
※本記事には、プロモーションが含まれています。
女性でも林業で働けるの?

林業におけるの女性就業率
林業の現場業務に従事する者である林業従事者数は、平成27年で約4.5万人です。長期的には減少傾向で推移した後、平成22年は平成17年比2%減となり、減少のペースが緩んだものの、平成27年には平成22年比11%減となっています。
また、女性の林業従事者は、昭和55年には約2.4万人(全体の約16%)であったが、平成22年には約3千人(全体の約6%)と減少し、近年ほぼ横ばいとなっています。

参照 林業における女性の活躍:林野庁 (maff.go.jp)
現在、林業に女性の就業を促そうという動きは活発となり、積極的に受け入れに取り組んでいる事業体も増えてきました。
未経験でも大丈夫?
大丈夫です。
林業は、林野庁を主体として、自治体、事業体などが手厚く補助してくれる体制が整っています。
林野庁では林業就業者に対して、毎年、集合研修を行い、林業従事者を育てる教育プログラム『緑の雇用』を行っています。
各事業体に就職した人は、この『緑の雇用』に参加して、林業の技能と知識を得ることでき一人前のフォレストワーカー(林業作業者)に成長できます。
林業ってどういった仕事をするの?
林業の仕事と聞いて思い浮かべるのはやはり、樹木の伐採でしょう。
山から木を伐り出してそれを山から降ろし、市場や製材所などに届けるまでが主な仕事となります。
その他にも林業には様々な仕事があり、事業体によっては山の管理や保全も仕事もしています。
また、自分たちがつくったオリジナルの商品を販売する事業体もあり、今後は幅広い事業を手掛けていくかもしれません。
新しいビジネスチャンスもありますし、従来の目的である山林の保全、育成という大きな目的もあります。
山を管理するということは、その周辺の地域だけでなく、川から流れ出る様々な成分により、海にも影響をおよぼして人々の生活を育むことに繋がる大切な仕事です。
林業の給料っていいの?
林業の給料は、一般に比べれば安いと言われています。だいたい年収で言うと、300万円から700万円の間だと言われています。
ボクのケースで言うと、中途採用で入社時の給料は日給8千円でした。その後、10年間で12,500円まで上がりました。
これを安いとみるか高いとみるかは人それぞれですし、自分の努力次第でもっと上げることも出来ると思います。
どういう事業体に転職すべきか?
林業に転職する場合、知っておいてほしいのは個人や企業がやっている事業体と、森林組合がやっている事業体があると言うことです。
小さなところだと10人未満、大きなところだと50人以上100人未満でしょう。
女性が林業で働く場合は、森林組合などのなるべく大きな事業体を選んだ方がいいと思います。
というのは、小さい事業体では、まず女性が働いたことがなく、受け入れ態勢が万全ではないからです。その分、余計な苦労が増えるかもしれません。
そこへいくと大きな事業体なら、女性の先輩がいるはずなので、何かあった時に相談に乗ってもらえると思います。女性のいない事業体は避けたほうがいいかもしれませんl。
女性が林業に転職する前に知っておくべきこと

男性社会である
先のグラフでも分かるように、林業というのは90%以上、男性が占める社会です。
ですので、当然、女性に対する配慮がない事業体が多い事が考えられます。林業に限らず、まだまだ女性の社会進出には厳しい部分が伴います。ですので、仕事だけではなく、それ以外の部分も苦労することがあることを覚悟した方がいいです。
ですが、それは雇う側としても同じことです。
女性を雇うと言うことは、恐らくそれだけ気を使うはずです。しかし、女性を雇うと決めた事業体ならそのことを十分、理解して対処しているでしょうから、最初から自分の意見をぶつけていっていいと思います。
自分の意見をはっきりといわないと危険
周りは男性ばかりの社会なので、あなたのことを気にすることは少ないかもしれません。
それは、あなたのことを蔑ろにしているわけではなく、単純に気づかないだけかもしれません。女性のことは女性にしか分からない部分があります。
ましてや仕事中は、周囲の人たちも仕事の事で手一杯になります。ですので、自分のことを理解してもらうように努めなくてはなりません。
上司とうまく連携を取って、コミュニケーションを取らないと自分だけでなく他人にまで迷惑が掛かってしまいます。ですので、新人だからと遠慮せずに、どんどんと思うことを伝えていきましょう。
そうすることで、お互いの距離が近づけるはずです。
無理はしない
林業はとてもハードな仕事です。ですので、何より大切なのは無理をしないことです。
そして、一番大切なのは、1日の作業時間を終えて、無事に家に帰ることです。
作業途中で、終業時間をむかえたとしたら、無理をせずに、安全なところで終えるという選択も必要です。
林業は死亡事故が多い仕事です。多くの人がちょっとした油断、ちょっとした無理をしたせいで事故にあっています。自分のできる範囲で、無理をせずに働きましょう。
頼ることを忘れない
どんな仕事にも言えますが、新人は先輩を頼った方がいいです。
特に林業は周りが男性ばかりだから、変な意味ではなく女性の特権を活かして頼っていきましょう。そうすることで、お互いの役割が分かり、無理をせずに仕事を頑張れると思います。
頼るとは、何も重い荷物を持たせるとか、楽をするという意味ではありません。先輩を頼り、自分の仕事の幅を広げるというのも頼ることに繋がります。
何事も素直に教えをこい、相手を信頼して、作業をしていくことでいいコミュニケーションが生まれます。
自分の得意を作る
男女の能力で分けた場合、林業の仕事は男性が得意な分野が多い仕事です。体力一つ見ても敵わないでしょう。
しかし、どんな人でも向き不向きがあり、林業の中でも女性が活躍できる仕事はたくさんあります。その代表的なモノが重機のオペレーターと言われています。
現在の林業にあって、重機の担うところは大きく、現場によっては100%近い作業を重機で賄えてしまいます。そう考えると、女性でも十分作業ができる仕事だということが分かります。
また、女性の方が慎重ですし、無理はしないはずです。その分、作業は遅いかもしれませんが着実性があります。仕事が遅れるのは、新人のあなたが悪いのではなく、その仕事をやらせている上司が悪いので、責任を感じることなく堂々としていましょう。
最後に

くどいようですが、女性が林業に転職する場合、重要になのが事業体選びです。
というのは、小さなところだと、作業全般をやることが多く、男性と変わらない作業を担うことになるからです。
それでも構わないという人ならいいですが、少しでも不安がある人はやはり従業員の多い、大きな事業体、例えば森林組合などがいいと思います。
大きな事業体なら、女性を受け入れる体制が整っており、先輩の女性がいる場合もあります。また事務員や他の関連の仕事、製材部などに女性がいる場合もあり、安心感が違います。
個人の会社なら、先輩がいるとか、過去に女性を雇った事のある職場がいいでしょう。女性を雇った事のない、経験が少ない会社ではどうしても扱いが雑になるかもしれません。
林業を選んでも後悔ないようによく調べて納得してから就職すべきです。
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