どうも元フォレストワーカーのkitajinです。
本記事では 林業の楽しみ方について解説しています。
転職を考えてるあなたが目にする林業の情報は、少なからず、マイナスイメージがあると思います。(自分も情報を流している一人ですが)
しかし、林業で働いてる人たちは、日々、作業をするだけでなく、ちょっとした楽しみを持つものです。
本記事では、そんな、林業の知られざる楽しみついて紹介しています。
この記事を読むことで、林業の楽しみを知り、転職に前向きになれるかもしれませんので、どうぞ最後までご覧ください。
この記事を書いた人
- 静岡県浜松市で10年間林業に従事
(素材生産業者で伐採を主にやっていました)
- 林業に関する基本的資格はすべて取得
(林業架線作業主任者の国家資格取得者)
- 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営
(運営歴1年の新人です)
林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。
※本記事には、プロモーションが含まれています。
林業を楽しむポイント 10選
伐採の楽しみ
林業において、楽しみの一つとして挙げられるのは、伐採です。
長さ数十メートル、重さ1トンを超える木を地面に倒すという行為は他で得られるものではなく、倒れた時の爽快感はやった者ではないと分かりません。
林業に魅入られた人の中には、伐採に魅入られた人が一定数いるはずです。
木というのは一本一本ちがい、倒す条件なども変わってくるので、毎回、木と対決するように、木と向き合っていかなくてはなりません。
また、ただ倒せばいいものではなく、如何に周りの木や伐った木を傷つけないかなども重要なポイントとなります。
いくら経験を積んでも納得いかないのは、様々な条件がレベルごとにあるからです。
困難の楽しみ
伐採だけではなく、林業には様々な困難があります。
その困難をいかにクリアしていくかが、ゲームをクリアしていくのに似ていて楽しめます。
困難の例として、以下のモノがあります。
- 大径木の伐採
- かかり木になった時
- 地形の悪いところの伐採および搬出方法
- 作業道づくり
- 運搬方法
困難になればなるほど燃えるという人もいるくらいです。
山歩きの楽しみ
林業においての楽しみの一つに、山歩きの楽しみというのもあります。
普段、あまり人が入らないような山を歩いていくっていうのは、何か前人未踏の地は踏むような気持ちにさせます。
また、山林の中には歴史を感じさせるものが残されていることがあり、昔の小屋だったり、畑の跡や石垣、炭窯などがポツリと残っている場合があります。
そういうものに触れると、歴史を感じたり、こんな山の中にも人の営みというものがあったのかという感動を味わうこともあります。
また、意外な絶景スポットや、穴場もあり、山歩きの楽しみは尽きません。
自然の楽しみ
林業と言えば、間近に自然を感じながら仕事をします。
作業中は、目の前のことに集中しているのであまり意識はしていませんが、ふとした瞬間に自然を感じる事があります。
寒さ暖さや風の音、木の葉の色、自然の匂いなどの変化を知ることができるのです。
季節の変わり目を感じながら仕事ができます。
生物の楽しみ
虫の嫌いな人にとってはあまり良い話がないかもしれませんが、虫好きにとっては山の中はたまらない場所でしょう。
何しろ、見たこともない、聞いたこともないような虫が数多く生息するのです。こんな虫がこの世にいたのかということを知ることが、楽しみの一つになるのです。
あとで昆虫百科を開いて、虫を調べたことも何度かありました。
他にも、蛙や蛇、猪、鹿、猿など普段お目にかかれない生物に会えます。
非日常の楽しみ
林業は非日常感の固まりです。
山の中に入ること、木を伐採すること、見た事も無い虫に出会え、人のほとんど通らない道を歩くのですから想像できると思います。
そんな非日常感が数多く味わえるのです。
毎日味わえば飽きるだろうと思われるでしょうが、そんなことはありません。日々、違う感動、驚きが溢れているのが林業なのです。
道具の楽しみ
道具へのこだわりは職人にとって大切なことですが、楽しみの一つでもあります。
道具の手入れや新しい道具を試してみたりするのも楽しみのひとつです。また、道具を使って新たなる技術を取得することも楽しみのひとつです。
そんな中で最も使う道具と言えば、チェーンソーではないでしょうか。
チェーンソーにはメーカーが何社かあり、各社、それぞれ特徴があり、使い勝手が違います。そういうのを比較したりするのも楽しみの一つです。
また、チェーンソーはただエンジンをかければ木を伐れるという代物ではなく、目立てというソーチェーンの刃を研ぐ作業があるのです。
これにより、より切れ味が鋭くなったり、断面が美しさが変わってくるのです。
ソーチェーンには、左右に向きの違う小さな刃が16~20並んでおり、それを専用のヤスリで研ぐのも技術の一つとなっています。ですので、木を倒すことももちろんのこと、如何に切れ味鋭い刃で作業しているのかも個人の技量となっているのです。
自分のレベルが分かる楽しみ
林業には、伐採をはじめとして、やって見なくては分からないという部分があります。
もちろん、経験を積めばある程度予測は出来ますが、あくまでも予測であり、実際に倒してみてどうだったという世界なのです。
なので、上手くいった時、予測通りだった時などの喜びは大きなものがあります。しかも、ダイレクトに伝わってきます。
仕事の成果や、自分がどのように仕事をこなしてきたのかが、すぐに分かるほど、結果が残るのも特徴の一つです。
材積は計算すればすぐに出てきますし、伐採した跡は、根っこにちゃんと残されているのです。
ですので、自分がどの程度のレベルなのか、見る人が見れば一目で分かってしまうのです。
山が片付いていく楽しみ
何十年と人の手が入っていなかった山を、下刈から始め、作業道を作り、間伐をやり、出材、運搬する。
そして、山がどんどんと姿を変えていき、終わった時には林間が開いて、太陽の日差しが差し込んで明るくなるのを見た時、一つの仕事をやり終えた感じがあります。
そうして、一つの現場を終えたことが何とも言えない達成感となるのです。
山を下りる楽しみ
山を下りるのが楽しみというのは、林業をやっている者ならわかるはずです。
仕事が大変だった分、一日の終わりは気分が高揚していて、家に帰った時のご飯やお酒が美味しいのは言うまでもありません。特に、休日前の作業終わりは本当に嬉しいものです。
そうやって、毎日を繰り返していると、あっという間に1年が過ぎてしまいます。
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最後に
林業はツラいばかりではなく、多くの楽しみがある職業でもある、とても人間らしい職業です。
毎日の作業の中に、いかに楽しみを見つけるかが、林業を続けていく上で大切になってきます。
そこには、強いこだわりと仕事への愛情がなくてはいけません。
単に仕事だと思わずに人との繋がり、山への感謝を忘れずに、自分のペースで仕事をこなすことが大切になってきます。