どうも、元フォレストワーカーkitajinです。
本記事では、林業のキャリア形成についてのお話をしていきたいと思います。
仕事を続けていく上で、どんな未来を想像するのかで将来が変わってきます。
幅広く何でもこなせる人材になるのか?
それとも専門の分野を極めるのか?
これからの林業界は、どんどんと変化をしていきそうです。
その変化に対応できる人材になれるように今のうちからキャリアについて考えておいた方がいいかもしれません。
本記事を読むことで、皆さんが目標を持った方が働き方ができるように、林業のはどのようなキャリア形成があるかについて紹介していきます。
〇この記事でわかること
- 林業のキャリア形成
- これから求められている人材
- そのキャリアのおおよその年収
この記事を書いた人
- 静岡県浜松市で10年間林業に従事
(素材生産業者で伐採を主にやっていました)
- 林業に関する基本的資格はすべて取得
(林業架線作業主任者の国家資格取得者)
- 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営
(運営歴1年の新人です)
林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。
※本記事には、プロモーションが含まれています。
林業のキャリア形成(林野庁の補助事業)
林野庁では、林業を担う人材の確保・育成に向けて、「緑の雇用」事業を通じた新規就業者の確保・育成や林業への就業前の青年に対する給付金の支給等を行うとともに、現場技能者のキャリア形成を支援し、人材を育成します。
「緑の雇用」事業、緑の青年就業準備給付金事業:林野庁 (maff.go.jp)
「緑の雇用」では、勤続年数で段階的キャリア形成ができるようになっています。
経験豊かな指導員が丁寧に指導してくれ、10年で技術と資格が身につき、総括的な管理ができるようにキャリア形成をしていきます。
ただし、「緑の雇用」の研修を受けるためには、制度の対象となっている森林組合や林業会社に入らなくてはなりません。
対象以外の事業体に入った場合は、研修を受けることができないので、緑の雇用で研修を受けたければ、緑の雇用ホームページ、あるいは、全国にある林業労働力確保支援センターへ問い合わせて、登録された事業体に就職してください。
1年~3年林業作業士(フォレストワーカー)
緑の雇用では、林業の基礎から、作業全般を学ぶことができます。
年数ごとにカリキュラムが組まれており、段階を組んで技術を習得できます。
1年目~3年目は、林業作業士(フォレストワーカー)といい、主に技能と林業をやっていく上で必要な資格の習得をしていきます。
また、会社がある地域の他の事業体の人たちと集合研修を受けられ、技能だけでなく同業他社の情報も得られ、コミュニケーションの中でスキルアップをすることができます。
推定年収250万円~300万円
5年~現場管理責任者(フォレストリーダー)
現場の作業全般ができるようになり、指導的立場になったら、フォレストリーダーの研修を受けられます。
フォレストリーダーは、作業班長候補者など経験を積み職務力がついてきた方が対象で、判断力・指導力向上、現場作業管理などを学び、現場での管理・責任を担える能力を身につけます。
・16日程度の座学と学習(研修中に取得する安全講習等)
造林作業の作業指揮者・はい作業主任者・地山掘削及び土止め支保工作業主任者などの資格が取れます。
推定年収280万円~360万円
10年~統括現場管理責任者(フォレストマネージャー)
統括現場管理責任者(フォレストマネージャー)は、事業体の複数班を統括する現場全体の責任者になるべく人材を育成する研修制度です。
また、事業体を将来どのように発展させていけばいいのかの企画、営業、販売などの知識を学び、事業体の中核的立場になれるスキルを学べます。
・10日程度の座学と学習(研修中に取得する安全講習等)
安全衛生推進者要請講習で、コミュニケーション能力向上、林業の社会的使命、企画・営業・販売などを学び、林業現場の統括管理責任を担える能力を身につけます。
推定年収350万円~400万円
現場の作業を一通り覚えた作業員は、自分がどの道へ進むのか選択を迫られます。
自分の意思で道を決める人もいるでしょうが、大体は会社に不足している人材になるべく資格を取ったりしていきます。
現場を仕切り後輩を指導する人、より高い技術を身につけていく人、自分の得意分野だけに特化した人もいます。また、現場を離れて、営業や販売などに行く人も出てくるのです。
長く働くためには、いろんな可能性を考えてみるのもいいでしょう。
森林施業プランナー
森林施業プランナーは、森林所有者に対して間伐等の施業の提案を行う専門家です。
業務内容としては、以下の通りです。
- 施業予定地に関する情報収集
- 森林所有者への施業実施趣旨の説明
- 現地調査と施業内容の検討
- 境界の確認
- 森林経営計画案や施業提案書の作成
- 森林所有者との契約
- 森林経営計画等の事務手続き
- 施業提案書に基づく施業内容の現場作業班への指示
- 森林所有者への精算までの幅広い業務
森林整備の推進と共に木材の安定供給に貢献しています。
※令和4年度末現在2,303名が認定されています(平成24~令和4年度の累計2,691名)。
森林施業プランナーには、以下のようなスキルが必要とされています。
- 現場からの収益を最大化するコスト計算能力
- 施業団地の路網計画
- 森林計画制度等、森林施業に係る総合的な知識と経験
森林施業プランナーになるには?
森林施業プランナーになるためには、森林施業プランナー協会が認定を行っている制度により認定を受ける必要があります。
試験は一次試験と二次試験があり、一次試験は筆記で、受験資格に年齢・職業・業務経験などの制限はありません。
二次試験は面接試験であり、一次試験に合格者と二次試験の受験資格を持つものが受けられます。
条件としては、提案型集約化施業を一回以上行った実績が必要となるようです。
提案型集約化施業とは、「複数の森林所有者に対し施業内容、施業実施に必要な経費および木材
林野庁ホームページ
の販売額など、事業を実施した場合の収支を明らかにした見積り(森林施業提案書)を提示して、
森林所有者の施業に対する関心を高め、森林経営受委託契約等を締結しつつ、集約化して施業を行
う取り組み」
森林施業プランナーは、現場の人間がいきなり試験を受けて認定されるようではありません。
やはり、ある程度、プランナー的な知識と経験が無くては、二次試験を受ける資格さえありませんでした。
しかし、提案型集約化施業を一度以上、経験すれば受験資格があるというので、年齢や経験年数は関係ありません。
また、林野庁では、森林プランナーの様々な研修を実施しています。
その中には、実際に調査・事務的な仕事の経験が無くても参加できる、提案型集約化施業一般研修等があるので、興味があれば、まずは研修に参加して見るのもいいかもしれません。
推定年収 350万円~450万円
森林総合監理士(フォレスター)
林野庁の補助事業の一つとして、森林総合監理士(フォレスター)があります。
森林総合監理士(フォレスター)は簡単に言うと、森林施業プランナーを指導、育成する立場の人材です。
林野庁では、森林・林業に関する専門的かつ高度な知識及び技術並びに現場経験を有し、長期的・広域的な視点に立って地域の森林づくりの全体像を示すとともに、市町村森林整備計画の策定等の市町村行政を技術的に支援し、施業集約化を担う「森林施業プランナー」等に対し指導・助言を行う人材として、「森林総合監理士(フォレスター)」の育成を進めています。
森林総合監理士には、森林調査、育林、森林保護、路網、作業システム、木材販売及び流通、関係法令、諸制度等に関する知識に基づき、地域の森林・林業の姿を描く能力や、地域の関係者の合意を形成していくための行動力、コミュニケーション能力が必要とされています。
森林総合監理士(フォレスター):林野庁 (maff.go.jp)
森林総合監理士(フォレスター)とは、森林施行プランナーの育成と、総括的に地域の森林・林業を未来に向けてテコ入れしていく人材と言ったところでしょうか。
森林総合監理士(フォレスター)に必要な能力
- 森林調査
- 育林
- 森林保護
- 路網
- 作業システム
- 木材販売及び流通
- 関係法令
- 諸制度等に関する知識に基づき、地域の森林・林業の姿を描く能力
- 地域の関係者の合意を形成していくための行動力
具体的な活動内容としては、市町村森林整備計画案についての説明会の開催や有識者への意見聴取等を通じ、関係者の関心を高めつつ、幅広い合意を形成していくことになります。
森林の整備・保全と林業の成長産業化は、法制度の改正や予算の拡充などでは、実現が難しく、地域に密着したやり方で進めていかなければならないと言われています。
林野庁では森林総合監理士に求められる技術力・構想力・合意形成力を習得・維持・向上させるための研修を実施して、森林総合監理士の育成に務めています。
森林総合監理士(フォレスター)になるには?
森林総合監理士として活動するには、林業普及指導員資格試験の地域森林総合監理区分に合格し、登録される必要があります。
受験には一定期間以上の実務経験が必要となります。
登録および公開によって森林総合監理士の活動の見える化や、国や都道府県の森林総合監理士が相互に連携できるような体制づくりを進めています。
森林総合監理士として活動していただくため、林野庁では、平成25(2013)年4月に「森林法施行規則」及び「林業普及指導員資格試験実施要領」を改正し、林業普及指導員資格試験に新たに「地域森林総合監理」の試験区分を設けました。
受験に当たっては、一定期間以上の実務経験を求めた上で、この試験により地域の森林づくりに係る構想の作成・実現の指導に必要な資質等の確認が行われることになりました。
林業普及指導員資格試験の地域森林総合監理区分
林業一般区分の試験科目である「一般基礎」と「専門」及び「口述(面接)」が試験されます。
- 総合専門(適正) 森林経営等の個別分野を横断した総合的で基礎的な知識
- 総合専門(課題解決) 森林経営等の個別分野を横断した総合的知識及び地域全体の森林づくりや木材生産の構想を提示し、実現に向けた課題解決能力
- 口述(面接) 技術体験論文に基づく
試験の合格者を森林総合監理士(フォレスター)として、登録します。
森林総合監理士(フォレスター)は、市町村、地域の林業関係者等への技術的支援を行い、また、森林・林業の専門的かつ高度な知識及び技術並びに現場経験を有して、長期的・広域的な視点に立って地域の森林づくりを行っていきます。
また、国は森林総合監理士(フォレスター)を支援して、森林・林業に係る技術的支援等を円滑に行えるよう市町村や地域の林業関係者等への理解・浸透を図るように取り組んでいます。
研修もあります
林野庁では森林総合監理士に求められる技術力・構想力・合意形成力を習得・維持・向上させるための研修を実施しています。
北海道森林管理局では全国各地方で行われるブロック研修を実施しています。
森林総合監理士(フォレスター):林野庁 (maff.go.jp)
年収650万円~?(データがないので、地方公務員の平均年収くらいにしてみました。)
スポンサーリンク一般社団法人日本森林技術協会の資格
続きまして、一般社団法人日本森林技術協会の資格についてご紹介します。
一般社団法人日本森林技術協会とは、事業の概要に以下のように書いてあります。
森林・林業関係者等に対する科学技術の普及・発展並びに技術者の養成を行うとともに、森林・林業に関する国内外の調査・研究等を行う。また、これら事業を通じて森林・林業に関する科学技術の普及・発展に貢献する。
一般社団法人日本森林技術協会はどんな会社? わかりやすく解説 Weblio辞書
林業技士(森林評価士、作業道作設士)
森林を守りながら、合理的な林業経営や、その指導を専門に行う技術者を認定する資格です。
なお、林業技士のうち森林評価部門については、森林評価士の登録資格を併せ判定することとしております。
登録証の有効期間は、合格年度を基準として、翌年4月1日から5年間で更新するには、一定の点数または、CPD(技術者継続教育)を行う必要があります。
※一定の職務経験があれば、誰でも受験、登録できます。
担当課:林野庁森林整備部研究指導課
資格を取るには?
「林業技士」の資格は、一定の条件を満たすものが、林業技士養成研修もしくは資格要件審査に合格ののち、当協会の定める「林業技士登録者名簿」に林業技士として登録をすることによって、正式に付与されます。
*条件については「養成研修受講・資格要件審査のご案内」のページを参照願いします。
一般社団法人日本森林技術協会 Japan Forest Technology Association 林業技士 (jafta.or.jp)
各部門 | ||||||||||
林業経営 | 森林管理 | 森林造成 | 生産技術 | 間伐技術 | 労働安全衛生 | ⑥ 森林計画の実際 | ⑦ 保安林制度 | ⑧ 集約化施業の実際 | ⑨ 木材加工流通 | ⑩ 森林測量 |
林業機械 | ① 林業機械化総論 | ② 架線集材 | ③ 機械化作業システム | ④ 労働安全衛生 | ⑤ 作業道作設 | |||||
森林土木 | ① 林業技術 | ② 治山技術 | ③ 森林土木における地質と地形 | ④ 保安林制度 | ⑤ 労働安全衛生 | ⑥ 作業システムと路網計画 | ⑦ 生物多様性保全と森林土木 | |||
森林評価 | ① 林地評価(基準と実務) | ② 立木評価 | ③ 林業税制 | ④ 森林測定 | ⑤ 森林の新しい経済価値 | ⑥ 境界確定 | ||||
森林環境 | ① 森林生態系と森林管理 | ② 生物多様性保全(動物) | ③ 生物多様性保全(植物) | ④ 森林景観評価 | ⑤ 環境関係法規 | ⑥ 環境影響評価実務 | ||||
林産 | ① 複合木質材料 | ② 製材技術 | ③ 木材乾燥技術 | ④ 木材保存 | ⑤ 木構造利用 | ⑥ チップ・紙パルプ | ⑦ 木材流通 | ⑧ 木質バイオマス利用 | ||
森林総合管理 | ① 持続可能な森林管理 | ② 森林認証問題 | ③ 森林計画の実際 | ④ 森林・林業の国際動向 | ⑤ 作業システムと路網計画 | ⑥ 集約化施業の実際 | ⑦ 新しい森林の価値 | ⑧ 森林情報のIT化 | ||
作業道作設 | ① 森林施業と作業システム | ② 作業道の路線選定 | ③ 作業道の作設 | |||||||
講習修了認定レポート | ① 林道技術 | ② 治山技術 | ③ 森林土木と環境調査 | ④ 労働安全衛生 | ⑤ 保安林制度 |
森林情報士
森林情報士制度は、空中写真やリモートセンシングからの情報の解析技術、GIS技術等をもちいて森林計画、治山、林道事業、さらには地球温暖化問題の解析などの事業分野に的確に対応できる専門技術者を養成することを目的に(社)日本森林技術協会(当時)が平成16年度に創設した制度です。
森林情報士は、(一社)日本森林技術協会の森林系技術者養成事業の一環として行っているものであり、林業技士制度等に並ぶ(一社)日本森林技術協会の資格認定制度であります。
各部門の研修カリキュラム(教科内容)は、おおむね以下のとおりです。(令和5年度からは募集・開講しない部門があります)
森林航測
1級
- 解析写真測量の基礎
- 図化、オルソフォト作成の実際
- 写真を用いた森林調査法
- 森林計画、伐出計画、環境アセスメントへの応用
2級
- 空中写真の基礎知識(空中写真の幾何学的性質に関する基礎的知識など)
- 空中写真測量の基礎(平面測量及び高さの測量の原理、傾斜の測定法など)
- 森林の写真判読(樹種判読など)
- GPS測量の基礎
- 実技(立体視、立木等の高さの測定など)
森林リモートセンシグ
1級
- リモートセンシングの基礎知識2
- リモートセンシングデータの前処理技術
- 画像解析技術2
- SAR等マイクロ波データからの情報抽出の基礎
- GISとのデータフュージョンの基礎
- REDD+への応用15名
2級
- リモートセンシングの基礎知識1
- 画像解析技術1
- 土地被覆分類と森林分類(高分解能衛星データ使用)15名
森林GIS
1級
- 森林GISのデータ整備の方法
- 計画や意思決定ツールとしての森林GISの利用
- 森林GISの高度利用に向けて
- 森林GISにおけるGPSの利用
2級
- 森林GISとGPSの基礎知識
- GIS機能の基本的操作法
- 森林GISの森林管理への応用事例15名
令和5年度の養成研修から、森林リモートセンシング1級、森林GIS1級の2部門のみ受講生を募集します。
森林情報士養成研修は、森林情報士として必要な知識・応用能力の修得とともに、その受講成果により、
森林情報士の登録資格を判定することを目的とします。本年度からは「森林リモートセンシング1級」、「森林GIS1級」の2部門のみを募集します。
皆様のご応募をお待ちしております。
一般社団法人日本森林技術協会 Japan Forest Technology Association 森林情報士 養成研修 (jafta.or.jp)
以上の資格を取ることにより、確実に需要のある人材になれ、営業やコネクションを利用すれば、独立するのにも優位になります。
特殊技能で独立起業
特殊伐採
特殊伐採とは、周囲に障害物があり、条件が悪く伐れない木をツリークライミングやクレーンなどを使い、伐採する専門の作業のことを言います。
空師などとも呼ばれており、ツリークライミングとロープワークで枝や幹を地面に落とさずにコントロールしながら、作業していきます。
特殊伐採は、需要がある割にやれる人が少ないので、割合い早い年数でも独立する人がいます。
ボクの知り合いでも、林業経験数年で、特殊伐採で独立した人がいます。
特殊伐採でやっていける理由としては、経費の割に作業単価が高く設定できるからです。
必要なモノは、特殊伐採用のロープやハーネスとチェーンソー、あとは作業員だけです。
木は、放っておくといつの間にか成長して、いつかは伐らないといけない状態になります。
また、自分の持っている土地に木が生えて、その下の民家から苦情が来た場合などもあり、需要はたくさんありそうです。
昨今の災害などを見ても、今後も無くならない仕事ではないでしょうか。
一人親方
ひとり親方とは、主に建設業で呼ばれてきた個人で仕事を請け負う作業員のことを言います。
ひとり親方になるには、元々その業界で仕事をしていた人が、一人でも仕事ができることで独立して、コネを使って仕事を取っていくのが主流のようです。
本来は個人事業主となるのですが、労災がもあり、仕事の自由度もあるのでいい事ばかりのような気がしますが、実体は、仕事を回してもらっているので、大変な作業が多く、雇用契約も結んでいないので、社会保障もなく、都合が悪くなると真っ先に切られる存在です。
余程、技術に自信があるか、営業力があればやっていけますが、自営業者はなかなか大変そうです。
自伐型林業
自伐型林業とは、自分で山を持っていたり、買ったり、借りたりして管理をしながら利益を出す林業のことを言います。
自伐型林業の良いところは、経費を抑えられ、自分のペースで仕事ができて、採算が取れやすいところです。
山を守る観点や安全面でも優れており、林業に従事していた者から見れば、理想の林業ではないでしょうか。
特に、山里などに暮らす人たちにとっては、自分の地域の山の管理は死活問題であり、自分たちで管理できたらした方が良いはずです。
現在の無理な間伐、皆伐で荒れた山が災害を悪化させているという意見もあるので、自伐型林業は環境問題からも今後ますます注目されていくと思います。
材木運搬
個人的に、原木の運搬を仕事にするのは需要があると思います。
理由としては、高性能林業機械により、材出量が増えている割には運搬できる人が人手不足だからです。
材木の運搬は、細い山道を材木を目いっぱい積んだ大型トラックで走行するので、とても危険です。
向き不向きがあり、誰でもできる仕事ではありません。また、トラックやダンプの運転手をしていた人でも、材木を扱う経験が無ければ、材木を積み上げたり下ろしたりする作業ができないので、ある程度の林業の経験もあった方がいいです。
運転業も高齢化が進み、ますます需要が増えてくるかもしれません。
最後に
林業と一口に言っても、その中の仕事は多岐に渡り、素材生産以外にもまだまだあります。
ご覧いただいた他にも、まだまだキャリアアップに繋がることは数多くあり、現場作業だけではなく、も様々な仕事と絡めて新しい仕事を作ることもできそうなので、今後はさらなる仕事が増えるのではないでしょうか。
そして、林業一年目の人たちは、まずは作業現場の仕事を安全にこなせるレベルまで高めることが先決です。その上で、先を見据えて目標を見つけておけば、実際の作業にも身が入り、楽しく仕事ができるはずです。