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【林業 独立】一人親方のメリットデメリットについてご紹介します

kitajin

どうも元フォレスト ワーカーのkitajinと申します 。

本記事では、林業の独立、一人親方について紹介しています。

この記事をご覧になっているあなたは、このまま事業体に雇われていていいのだろうか?それとも独立を考えようか?と悩んでいるかもしれません。

でも、独立するには何から手を付けていいか、わかないかもしれません。そんなあなたに向けて、本記事では、一人親方のメリットデメリットから、必要な手続きなどを紹介しています。

実は、私kitajinは現在、一人親方として活動しております。

現在、独立を考えている方はもちろんのこと、将来、独立を考えている方も参考にしてもらえれば幸いです。

この記事を書いた人

kitajin
  • 静岡県浜松市で10年間林業に従事

(素材生産業者で伐採を主にやっていました)

  • 林業に関する基本的資格はすべて取得

(林業架線作業主任者の国家資格取得者)

  • 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営

(運営歴1年の新人です)

林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

一人親方とは?

作業員
kitajin

一人親方とは、もともと建設業で生まれた名称であり、仕事を請け負う個人事業主です。

しかし、実態は建設の細々とした仕事を専門的にやるフリーランスのようなものです。ですので、決して自由な立場ではなく、どちらかというといいように使われやすいのが特徴です。

そして、林業の一人親方は更に規模が小さく、独立して仕事をやるというより、仕事を半ば引退した人たちが自分のペースで仕事をやるようなイメージです。

一人親方(ひとりおやかた)とは、建設業などで労働者を雇用せずに自分自身と家族などだけで事業を行う事業主のこと。元々は職人をまとめて仕事ができる能力をもっているという職階をしめす。

一人親方 - Wikipedia

一人親方の業務への携わり方には、「請負事業者」として出来高払制で仕事を受けるケースのほか、「労働者に近い扱い」で日給月給制で作業を受け持つケースがあります。

両者とも一人親方と呼ばれているものの、働き方の実態が異なるため、加入するべき社会保険に違いが生じます。そのため、一人親方として働いている場合、自分がどちらの範疇に含まれるかを知っておくべきです。

請負としての働き方に近い「一人親方」
・予定外の仕事を断る自由がある
・毎日の仕事量や進め方などを自分の裁量で判断できる
・報酬は工事の出来高見合いで支払われる

労働者としての働き方に近い「一人親方」
・予定外の仕事を断る自由がない
・詳細な指示を受けて毎日働く
・働いた時間で報酬が支払われる

のちに詳しく話しますが、労働者に近い一人親方の場合は、社会保険料などをごまかされて、そのぶん安く働いている場合があるのです。

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一人親方のメリットデメリット

〇メリット

  • 自分の技量で仕事ができる
  • 好きな時に休める
  • 収入に上限はない

〇デメリット

  • 安定しない
  • 努力が必要
  • すべて自分でやらないといけない
  • 偽装請負かもしれない

メリット

自分の技量で仕事ができる

一人親方にとってのメリットは、自分の技量や能力で仕事をすることができる点です。

自身の専門知識や技術を活かして仕事に取り組むことができます。

わかりやすい例としては、特殊伐採です。

現在、多くの特殊伐採技術者が、高い金額で仕事を受けています。

また、その他にも営業をうまくやれれば、自分の価値を高く評価してくれる仕事を選んで受けることもできるのがメリットの一つです。

自分のペースで仕事ができる

一人親方になることで、自分のペースで仕事を進めることができます。

納期や工期などがある場合がほとんどですが、林業の場合、それほど切羽詰まったものではなく、自分自身で仕事の優先順位や作業スケジュールを調整し、自由に取り組むことができます。

この自由度は、ワークライフバランスを実現する上でも大きな利点です。

仕事とプライベートの時間を柔軟に調整することができるため、自身や家族との時間を大切にしながら、仕事に集中することができます。

また、急な予定変更などもしやすいところがいいところです。

収入に上限はない

一人親方は、自分の技量次第でいくらでも稼げるというメリットがあります。

また、能力や効率性に応じて仕事を受けることができるので、仕事量を増やしたり、少ない時間が多くの利益を得ることができます。

しかし、林業は、他の職業と比べると利益を大幅に増やすのは困難です。

季節や天候の影響を受けやすかったり、仕事の安定性や需要が変動します。また、経費や機材の負担も大きいため、収入が増えてもそれに見合った利益を出せない場合もあります。

また、上限がないといっても、自分が働いた分だけの収入になるので、それほど多くの利益を得られるわけではありません。

しかし、林業の特性や市場の需要と供給を見ながら、収入を最大化するための戦略や努力をすることで可能性は広がります。

デメリット

不安定さ

一人親方として働くことは、収入に関して不安定な要素があります。

一人親方は、仕事量や親受けの状況に依存して収入を得るため、仕事の安定性には波があります。また、けがや病気で仕事ができない場合など、すぐに収入に響きます。

個人事業主として働く場合、自身の技量や成果よりも、依頼主の都合やニーズが優先されることは多々あります。

これは仕方のない側面ですが、一人親方は自身のスキルや経験を高めることで、需要のある仕事やクライアントを引き寄せることができます。そこが、個人事業主の醍醐味でもあります。

営業努力が必要

会社に所属している場合、営業活動や仕事の獲得は担当者が行います。しかし、個人事業主となると、自身で営業活動を行う必要があります。

しかも、仕事を抱えながらやらなくてはならず、時間や労力がかかります。

営業努力は、自身のビジネスの成長と収入の安定性に直結するため、仕事を抱えながらやるのは厳しい面もありますが、継続的な努力が成功への道となります。

すべて自分でやらないといけない

一人親方は、仕事の全てを自身で引き受けなければなりません。そして、請け負った仕事は責任を持って遂行する必要があります。

病気やケガでできないでは済まされません。

仕事に取り組むために、自己管理や効率的な仕事の進め方を常に考えていかなくてはなりません。

一人親方として働くことは大きな責任を伴いますが、同時に成長や自己実現の機会を得られます。

偽装請負かもしれない

一人親方として働く際には、偽装請負の注意が必要です。

契約形態が請負契約であっても、実際には労働者と同じような状況で働くケースがあります。

これが、「偽装請負」または「偽装一人親方」と呼ばれる違法就労なのです。

偽装請負とは、実質的には労働者派遣や労働者供給であるにもかかわらず、契約形態を請負契約や業務委託契約に偽装する行為を指します。

このような行為は労働者派遣法や職業安定法によって禁止されています。

一人親方は個人事業主であり、元請会社とは請負契約に基づいて独立して業務を行います。

労働者を雇うより、結果安く済むという理由から、偽装請負は多いという話です。

偽装一人親方の問題の大きな原因の一つは、社会保険への未加入です。

雇用契約の場合は、雇用主は従業員の社会保険料の一部または全額を負担する義務があります。

従業員を雇用すると、会社には社会保険負担が生じるため、大きな経費となるので、それを抑えるために、一人親方を雇い、偽装請負や偽装一人親方として扱い、社会保険への未加入や保険料の支払いを回避しようとするのです。

しかし、これは法律で禁止されており、違法な行為となります。

一人親方は、個人事業主なので、社会保険は義務ではありませんが自分で加入しなくてはなりません。そして、支払った社会保険料は経費として、元請けに請求していいのです。

参照 常用契約とは? 一人親方が締結すべき請負契約との違いとその理由も徹底解説! | 一人親方労災保険組合 (rousai-hoken.jp)

一人親方のはじめ方

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一人親方をどのようにすればなれるのでしょうか?簡単に説明します。

初期費用を用意する

一人親方として独立する際には、初期費用を準備する必要があります。

以下は一人親方が始める際にかかる主な費用の例です。

運転資金

一人親方として仕事を始める場合、最初の数か月間は収入が安定しないことがあります。

そのため、生活費や事業運営に必要な費用をカバーするための貯えを用意しておくとよいとされています。

大体、3か月~半年の生活費はあったほうがよいでしょう。

重機や工具などの購入費用

業務にもよりますが、林業では、必要な機材や道具を購入するための費用が必要になります。

チェーンソー、トラック、掘削機などの重機や、手持ち工具などが含まれます。

事務所の契約にかかる費用

事務所や作業場を借りる場合、契約に伴う費用が発生します。

これには、敷金や礼金、家賃などが含まれます。

また、事務所の設備や備品を整えるための費用も考慮する必要があります。

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作業によって、必要になるものが異なります。

最低限、チェーンソーとその周辺の伐採用の道具だけで、仕事を受けることができるのも林業の一人親方の手軽なところです。

事務所も自宅で構いません。

事業用のクレジットカードを作る

事業用のクレジットカードを作っておくことは、一人親方として独立する際に有益かもしれません。

事業を進める上で、クレジットカードを利用することがあります。クレジットカードを持っていると、オンラインでの購入やソフトウェアの導入費用の支払いなど、様々な場面で利便性が向上するからです。

開業後にクレジットカードを申し込むことも可能ですが、開業したばかりの時は、収入も安定していないために審査の通過しにくくなっています。

クレジットカードを事前に取得しておくと、開業後も問題なく使用できますし、個人用と事業用のクレジットカードを分けておくことで、支出の管理が簡単になります。

ブラック券面使用

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ローン契約も先に済ませる

ローンなどで何かを買う場合も、独立する前にやっておくべきです。

ローン審査でも、信用が問われますので、審査を通過できない場合があります。また、通過できたとしても高金利のローンを組まなければならない可能性もあるのです。

ローン契約は、会社員であるうちに済ませることが賢明です。事前に契約を済ませておくことで、独立後の資金調達や事業運営の柔軟性が高まります。

人脈を広げる

仕事上の人脈を広げることは、一人親方になる前からやっておくべきことです。

人脈の広さが、独立後に安定した仕事を得られる物差しになりますし、たとえ、仕事が得られなくても同業者の情報を得ることが出来ることは大きいです。

また、人脈を広げるためには、同業だけでなく、異業種交流会などに参加してみるのもいいでしょう。異なる職業の人々と交流することで、新たなビジネスの機会や提携の可能性を見つけることができるかもしれません。

また、以前勤めていた会社との良好な関係を維持しておくことも重要です。積極的に人脈を広げることで、案件の受注やビジネスの成長を促すことができます。

自分の強みがある

自分の強みを見つけて活かすことは、一人親方として成功するために重要な要素です。

みんなができる仕事は、誰でもできる仕事であり、当然、収益は高くありません。そこへ自分だけができる特殊な技術を持っていれば、当然、一件当たりの単価は固くなり、大きな収入にも通じます。

また、スキルだけでなく、自分のオリジナルな仕事の仕方や新しいアプローチ方法などを作り上げることも重要になってきます。

既存の概念にとらわれない新しいビジネススタイルを作り上げて、それを浸透させることができれば、間違いなく成功できるのではないでしょうか。

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宣伝

現代では、 SNS などで簡単に宣伝ができるようになったので、上手くやれば、営業の努力も必要なく、仕事が得ることができるかもしれません。

以下に、宣伝を効果的に行うためのいくつかのポイントをご紹介します。

  1. SNSを活用する: Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSプラットフォームを利用して、自分の仕事や提供するサービスに関する情報を発信しましょう。
  2. 写真や動画を使って実際の作業風景を共有することで、信頼性や技術力をアピールできます。
  3. オンラインマーケットプレイスを利用する: 林業や草刈りなどの仕事を提供するオンラインマーケットプレイスに登録し、自分のサービスを積極的にアピールしましょう。口コミや評価が重要な要素となるため、良質な仕事を提供することで評判を高めることが大切です。
  4. 自身のウェブサイトやブログを作成する: 自身のウェブサイトやブログを作成し、自分の仕事やスキル、経験について詳しく紹介しましょう。SEO対策を行い、検索エンジン上での表示を最適化することで、より多くの人にアクセスしてもらえます。
  5. 口コミや紹介に注力する: 既存の顧客からの口コミや紹介が、新たな仕事の獲得につながることがあります。良質な仕事を提供し、顧客満足度を高めることで口コミ効果を最大化しましょう。
  6. 地域コミュニティに参加する: 地域のイベントやコミュニティに積極的に参加し、自分の存在や仕事について積極的に話すことで、地域の人々からの信頼を得ることができます。
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宣伝は、ビジネスにおいて重要な要素ですが、SNSの集客は林業の仕事ではなく、民家の裏の木の伐採や草刈りなど、造園業に近い仕事になるかもしれません。

しかし、SNSやオンラインのプラットフォームを活用することで、より広く効果的な宣伝ができ、新しい可能性が広がることは間違いありません。

持っておくと有利な資格

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林業の一人親方でほしい資格は、自分が何をしたいのかによりますが、チェーンソーと刈り払い機の安全講習の他には、高所作業にかかる資格を持っておけば仕事の幅が広がります。

高所作業車

高所作業車の運転に必要な資格は2種類あり、作業床の高さを最大まで上昇させた際、地面から作業床の床面までの高さによって分けられます。

基準となる高さは10mで、作業床の高さが10m未満か、10mを超えるかによって必要な資格は変わります。

高所作業車運転技能講習

「高所作業車運転技能講習」を取得できれば、作業床の高さが10m以上の高所作業車を操作できます。

受験資格は18歳以上で、資格を取得するためには、学科ならびに実技試験に合格しなくてはいけません。

次に17時間コースの学科と実技の講習科目と時間についてみていきましょう。

【学科:合計11時間(試験時間は除く)】

  1. 高所作業車の作業に関わる装置の構造と取扱い方法の知識(5時間)
  2. 原動機の知識(3時間)
  3. 高所作業車の運転で欠かせない一般的事項に関わる知識(2時間)
  4. 関係法令(1時間)
  5. 学科試験

【実技:合計6時間(試験時間は除く)】

  • 高所作業車の作業に必要な装置の操作(6時間)
  • 実技試験

17時間コースの場合、上記講習内容を3日間に分けて受講しなければなりません。しかし、保有している免許・資格によって講習科目が一部免除され、時間の短縮が可能です。(4~5万円)

14時間コースの場合は学科8時間と実技6時間となり、2日間に分けて受講していきます。(3万5,000~4万5,000円)

12時間コースの場合は学科6時間、実技6時間となり、こちらも2日間に分けて受講しなければなりません。(3万5,000~4万円)

※金額はあくまで目安です。

高所作業車運転特別教育

「高所作業車運転特別教育」の概要を次の2項目に分けて紹介します。

「高所作業車運転技能講習」に比べ、費用もそこまで高くなく講習時間も長くありませんので受講しやすいです。

しかし、技能講習と比べると業務内容が限られますので、高所作業車運転特別教育で本当に必要な業務ができるのか、しっかりと確認してから受講しましょう。

  • 高所作業車の作業に関わる装置の構造と取扱い方法の知識(3時間)
  • 原動機の知識(1時間)
  • 高所作業車の運転で欠かせない一般的事項に関わる知識(1時間)
  • 関係法令(1時間)
  • 高所作業車の作業に必要な装置の操作(3時間)

「高所作業車運転技能講習」と同様、受講時に保有している資格によっては講習の1部が免除されるため、保有資格が該当するかどうか確認することをおすすめします。

高所ロープワーク特別教育

平成28年1月から施行された改正労働安全衛生規則によって「ロープ高所作業の業務」に関する教育を受けることが義務づけられました。

高所で作業を行う場合には、墜落による労働者の危険を防止するため高さ2m以上の場所では作業床の設置が義務付けられています(労働安全衛生規則518条第1項)。

しかし、作業床の設置が困難な場所などでは、ロープで労働者の身体を保持し法面作業、ビルの外装清掃などを行う、いわゆる「ロープ高所作業」を用いざるを得ない場合もあります。

近年、このロープ高所作業では、結び目がほどけるなどによる墜落死亡災害が多発していることから、ロープ高所作業による労働災害を防止するため、事業者は、ロープ高所作業に就かせる労働者に対し、特別教育の実施が義務付けられています。

(平成28年7月1日施行 労働安全衛生法第59条第3項/労働安全衛生規則第36条第40号/安全衛生特別教育規程第23条)

講習内容は、ロープを高い場所で正しく使えるように知識を習得するものです。また、メインロープの使い方についても学びます。

実技は、ロープ高所作業の方法やメインロープの点検作業などです。

学科4時間、実技3時間です。

学科

  • 関係法令 1時間
  • 労働災害の防止に関する知識 1時間
  • メインロープ等に関する知識 1時間
  • ロープ高所作業に関する知識 1時間

実技

  • ロープ高所作業の方法、墜落による労働災害の防止のための措置並びに墜落制止用器具及び保護帽の取扱い 2時間
  • メインロープ等の点検 1時間

フルハーネス型安全帯(墜落制止用器具)特別教育

高所作業における墜落事故を防止するために、厚生労働省は「墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」を公表しました。

特に危険性の高い業務を行う労働者は、「フルハーネス型安全帯(墜落制止用器具)特別教育」を受けなければなりません。

受講対象者は、「高さが2メートル以上の箇所であって作業床を設けることが困難なところにおいて、墜落制止用器具のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業に係る業務を行う者」です。

(労働安全衛生規則第36条-41より)

特別教育の内容

資格を取得するためには、下記のカリキュラムの修了が必要です。

学科

  • 作業に関する知識  1時間
  • 墜落制止用器具(フルハーネス型のものに限る。以下同じ。)に関する知識  2時間
  • 労働災害の防止に関する知識  1時間
  • 関係法令  0.5時間

実技

  • 墜落制止用器具の使用方法等  1.5時間

参照「墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」厚生労働省

一人親方でやったほうがいい手続き

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仕事を与えてくれる人がいれば、一人親方の業務は始められます。

しかし、社会的に信用を増すためや自分が損をしないためには、やらなくてはいけないことが山積しています。

次に挙げるものは、独立したらやっておいたほうがいい手続きです。

契約をしっかりとかわす

一人親方として仕事をする際は、契約をきちんとかわしたほうが後々のためにはよいでしょう。

先ほども触れましたが、偽装一人親方などもあり、請負ではなく、従業員と同じ報酬で自由なく働かされることもあります。

どういった契約で、いくらの報酬が支払われるかなどを明記しておいたほうが、双方が納得して働くことが出来ます。

生命保険への加入

一人親方として活動する際には、義務ではないですが、生命保険への加入しておいたほうがよいでしょう。

やはり、林業は危険な職業なので、ケガをする確率が高いです。

現在は、様々な保険が登場していますし、低料金で休業補償がついた保険などもあるので、一つ、そういう保険に加入しておくと万が一の時に役立ちます。

また、必ず加入するべきものではありませんが、労災保険にも加入しておいたほうが良いです。

労災保険は、本来、雇われている人向けに用意されているもので、建設現場では元請業者が一括して下請業者の労災保険加入手続きを行うのが原則となっています。

そのため、本来であれば一人親方は加入することができません。

しかし、業務の実情や災害の発生状況などから、一人親方にも労働災害保険の特別加入が認められています。

また、下請けなどに入るとき、労災に加入しているかが条件になっている場合も多いので、労災は加入しておくと幅広く仕事ができます。

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労災は、業種によって補償内容が違うので、仕事を請ける業態にあった労災に加入することで確実に補償は受けられます。

口座開設

口座開設は、新しく事業を行う上で以下の利点があります。

まず、口座開設により、収支管理が楽になります。収入と支出を明確に管理でき、事業の収益性や経営状況を把握することができるからです。

また、税務申告や帳簿管理なども容易になります。

さらに、事業を大きくする場合にも融資などが受けられやすいですし、信用も得られます。

一人親方だからと言ってすべてを一括にするのではなく、個人と事業の財務を分けて管理することで混乱を避けて仕事に集中できます。

開業届・青色申告を出す

開業届と青色申告を行うことで、所得税や消費税などの税金面での優遇措置を受けることができます。

青色申告は、所得金額に応じた税率の軽減や、経費の計上などが可能となり、税金負担を軽減することができます。

さらに、開業届や青色申告を行うことで、事業主としての正当な収入を得ることができます。

法的手続きを行うことで、事業所得と個人所得を明確に区別し、収入を確保することができます。

さらに、林業においては、事業税が免除されており、税制面でだいぶ助かっています。

開業届は義務ですが、提出しないからと言って罰則はないので、出していない人もいると聞きます。

しかし、開業届と青色申告は事業運営において重要な手続きであり、税金の優遇措置や収入の確保、経費の計上などを通じて事業を健全に運営し、税制面での恩恵を受けることができるので、届け出をしておくとよいでしょう。

会計ソフトの導入

税金を適切に管理するためには、確定申告に必要な会計の知識が必要になってきます。

難しい確定申告を簡単にしてくれるのが、現在で回っている様々な会計ソフトです。会計ソフトを利用することで、会計帳簿を付ける必要がなく、楽に経費などの内訳が記入できます。

また、領収書などはレシートを撮影するだけでよく、計算間違いをなくします。簡単に税務申告をするには、会計ソフトを利用してみましょう。l

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最後に

kitajin

駆け足でしたが、一人親方になる方法について紹介していきました。

どんな職業にしろ、独立してやっていくのはなかなか大変なものです。

従業員で仕事をしている方が気楽にできますし、仕事のカバーもしてもらえます。なにより、税金や福利厚生などを考えると従業員でやっていたほうがはるかに得です。

信用度も違いますし、ローンを組んだり、お金を貸してもらえます。

しかし、独立すれば自分の力を試すことができて、何より、自分で舵を切ることができるので、様々な可能性が広がります。

また、これからの世の中、いろんな事が変わっていくので、独立してやっていくほどの気持ちがないと生き残れないかもしれません 。

現在は事業体にいても、将来を見据えて仕事をして行くことで、視野が広がり、やる気が出てくるかもしれません。

すでに独立を視野に入れている人は、本記事を読んで参考にしてください。

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