どうも、元フォレストワーカーのkitajinと申します。
本記事では、できるフォレストワーカーの昼休憩について紹介しています。
昼休憩は、事業体により様々ですが、だいたい昼12時から、1時間から1時間30分ぐらいが通常です。
作業員にとって休憩時間はとても大切であり、休憩の取り方で午後の作業効率が変わってきます。
本記事では、フォレストワーカーのお昼休みの事例から、どんな点に気をつければ、午後の作業効率を上げられるかについて紹介しています。
また、持っていると休憩がより楽しくなるグッズも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
お昼の過ごし方
作業員は何を食べているのか?
大きな弁当箱は幻想
なんとなく、外で仕事をする職業のイメージとして、大きな弁当箱に大量のご飯を詰め込んで、おかずは少しだけというのがありますが、今どき、そういう人は少数のようです。
ボクの印象からすると、むしろ、現代のフォレストワーカーの昼食は、小食の人が多いような気がします。
聞いた話では、昔は、毎日ドカベンを3つ持ってきて、10時、12時、15時の休憩時に食べていた人がいたということです。それくらい食べないと、昔は、体力が持たないくらいハードだったのでしょう。
そう考えると、現代の林業は体力を使わなくなったのかもしれません。
まったく食べない人もいる
ちょっと前に、一日一食が良いという風潮がありましたが、フォレストワーカーの中にも一日一食を実践している人がおり、昼食を取らずに仕事をしていました。
ボクも一時期、昼食を食べない時期がありましたが、一食くらい抜いても、そこまで体力が落ちることはないと経験から学びました。
ただし、空腹時に血糖値が下がり、力が入らないこともあるので、慣れないことをするときは、長期休暇などで体を慣らしてからはじめたほうがよさそうです。
コンビニ派?それとも自炊派?
昼食をコンビニで買うか、自炊して持ってくるか、これも人によりけりです。
出勤前に、コンビニに寄って昼食を買う人もいますが、自前の愛妻弁当の人もいます。
ただ、一つはっきりしているのは、昼休憩に、コンビニへ行ったり、どこかへ食べに行くことはありません。理由は、近くに店がないからです。
休憩のとり方人それぞれ
外で過ごす
お昼は、外で昼食をとるという人は一定数います。外は気分がいいですし、開放的な気分になります。
特に、春先の天気の良い日に外での昼食は、ピクニックに来たような気分にさせ、林業の醍醐味といったところです。
しかし、外で過ごすことは様々な問題があります。
暑さ寒さに対応しなくてはなりませんし、虫がやってきて、体にまとわり付くこともあります。風が吹き、砂埃をまき散らしたり、突然の雨に濡れることもあるのです。
ボクは、林業に入って2年ぐらいは、外で昼休憩を取っていました。たまに、小雨が降ってくることもありましたが、そんな時はブルーシートに包まり、やり過ごしたのを思い出します。
車の中
何があっても、車で食べたいという人もいます。
車の中は、前述の外で食事する欠点をすべてクリアにしてくれます。しかも、座席を倒せば、眠ることもできますし、良いことずくめです。
難点があるとすれば、仕事着のまま乗り込むので、車内が多少、汚れるということです。
あと燃料を持ってくると、車内がガソリン、軽油臭くなるのが気になります。他にも、エアコンを使用すれば、エンジンを掛けなければならず、ガソリンが消費されます。
テント
中には、現場にテントを張って、過ごす人もいます。
これは、ひと現場が長い時など、平地にテントを張っておけば、そこで休憩ができるので、キャンプの趣味がある人などがそうしています。
趣もありますし、林業ならではの醍醐味を味わえますが、設営に時間がかかるし、天候の変化などで仕舞わないといけないこともあるので、テント設営が得意な人以外には、オススメできません。
昼食を食べた後の過ごし方
昼寝タイプ
昼食を食べたあとに、昼寝をする人がいます。
林業は朝が早く、しかも疲れるので、ご飯を食べた後に眠くなり、30分ぐらい眠り、午後の作業に入ります。
陽だまりの中で眠ると、気持ちよく眠れ、すっきり目覚めます。
健康的な休憩の取り方です。
リラックスタイム
寝る習慣がない人は、ご飯を食べた後は、各々好きなことをしています。
特に多いのは、スマホをいじくっている人です。
しかし、山は電波が悪い場所があるので、スマホが見れない時は、手持ちぶさたになります。
また、読書をして過ごす人もいます。
仕事をする人
昼休憩に仕事をしているという人もいます。
仕事と言っても、作業ではなく、チェーンソーの整備をしたり、事務の仕事です。
また、 林業に関する知識を得ることに時間を割く人もいます。
例えば、ロープワークであったり、作業に関わる勉強です。そういう人は、とても優秀だと思いますが、リラックスしているとは思えません。
雑談
仲間内で雑談して過ごすグループも中にはいます。社交的なメンバーが多いと、自然とそうなります。
中には、1人になりたい人もいるので、そういう人は、車の中に逃げ込みます。
僕は、どちらかというと1人になりたいタイプだったので、昼休憩をしゃべって過ごすことはありませんでした。
昼休憩をより快適にするアイテム
山の中で快適に過ごすには?
車から遠く離れた現場では、リュックに昼食を入れて、歩いて山を移動して、山の中で昼休憩を取ります。
山の中で、昼休憩をするときは、いくつかの注意点があります。
平地である
山で食べる場合は、平地を探すことが重要です。
やはり、平らなとこで休憩しないと、体にどこかしら負担がかかります。負担がかかると、疲れが溜まり、後々に響くので、なるべく平らな場所を探します。
日陰、日向である
山の中は基本、暑かったり、寒かったりするので、その季節に合った場所を探します。
場所によって、過ごしやすさが全然違うので、太陽の向きというのは重要です。
どうしても良い場所がない場合は、シートやタープなどを使い、日陰を作ったりもします。
水辺に近くないところ
水辺に近いと、いろんなものが寄ってきます。
生物は水の近いところに集まりやすいので、水辺を避けたほうが快適に過ごせます。
また、水辺ではなくても、湿ったところや涼しいところは、蚊が多く、集まりやすいので、避けられるなら避けたほうが無難です。
雑草が生えていないところ
雑草が近くにはいていると、虫が多く生息しています。
特に草むらにはダニが多く、人がいると、敏速に寄ってきます。
また、寒い時期に火を焚いたとき、飛び火する可能性があります。
寒い時は、火を起こして暖を取ることもありますが、火を起こすことを好まない事業体は多いのは、山火事になる危険があるからです。
できるだけ、何もないところに野営をしたほうが良いのです。
快適グッズ
ハンモック
木と木の間にハンモックをかけて、吊るして寝ると、虫が寄ってきません。
また、おしゃれでオリジナリティ溢れており、余裕が生まれます。
タープ
日避けや雨よけにタープを用意するのいいかもしれません。
特に、皆伐などで日陰がない場所では、タープが役に立ちます。
ちょうど良い平地があれば、そこに野営を組んで、休憩場所とする拠点を作ります。
空調作業服
夏はやはり、空調作業服を着てた方が快適です。
比較的お手頃に、手に入るので、試したことがない人は、一度試してみてはどうでしょうか。
蚊よけスプレー
今では山の中で地面に吹き掛けておけば、蚊が寄ってこないという、そんな便利なスプレーも売っています。
実際に、昨年使用してみましたが、見事に蚊を寄せ付けませんでした。
防寒アイテム
冬場は外で食べる場合は 防寒服が役立ちます。
特に完全防備と化したフェイスガードのようなものを装着すると、効果があります。
お湯を沸かすやつ
お湯を沸かせる物を持っていると、昼食のバリエーションが増えます。
特に、冬場は暖かいものを飲み食いできるのは、楽しみだけでなく、健康にも影響を及ぼします。
さいごに
昼の休憩は、体力を回復させ、気持ちをリセットするために大切なものです。
集中力というものは、そう長くは続かないので、しっかりと休息をとることで、午後の作業を良いものにできます。
午前中のミスや疲れをリセットして、気持ちをリフレッシュさせるための時間にあてましょう。