林業浜松

田舎へ移住を考えている人に浜松で林業するのはどうかと提案してみる

kitajin

どうも、元フォレストワーカーのkitajinと言います。

本記事では、浜松市に移住して林業に従事しませんか、という提案をしています。

現在、田舎に移住したいと思っているあなた、静岡県浜松市で林業などをやってみるのはどうでしょうか?

少しでも興味があると思った方は、そのまま読み進めていってください。

では、なぜ浜松市が最適なのか?簡単に言えば、移住先としても、林業をやるにしても十分魅力的だと思っているからです。

手前味噌に聞こえると思いますが、僕は浜松市で生まれ育ち、同市で10年間林業をやってきたで、その良さも悪さも十分理解しているつもりです。

そんなボクが、浜松の良いところと悪いところ、浜松市の林業について紹介しています。

最後には、浜松市移住支援や林業支援についても載せているので興味のある方は其方にお問い合わせください。

この記事を書いた人

kitajin
  • 静岡県浜松市で10年間林業に従事

(素材生産業者で伐採を主にやっていました)

  • 林業に関する基本的資格はすべて取得

(林業架線作業主任者の国家資格取得者)

  • 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営

(運営歴1年の新人です)

林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

移住を考えている人に浜松で林業を勧める訳

浜松城

静岡県浜松市をざっくりと説明

浜松市についてよく知らない人も多いと思うので、まずは、さくっと説明していきたいと思います。

令和5年3月1日現在:住民基本台帳による

男性394,519人女性397,119人合計791,638人
世帯351,624世帯面積1558.06人口密度508/㎢
統計情報/浜松市 (city.hamamatsu.shizuoka.jp)

浜松市は、全国政令指定都市になっています。

静岡県の西部に位置し、西は愛知県東部と、北は長野県の南部に接しています。

産業としは、ヤマハ、カワイ、ローランド、鈴木楽器製作所などの楽器メーカーやスズキの本社があり、モノづくりの町などとして知られています。

浜松市の南に遠州灘、西側には浜名湖があり、東に天竜川が流れ、北は山に囲まれて、海の幸、山の幸も豊富に取れます。

しかし、現状は日本一素通りされる県として有名な静岡県の、更に素通りされやすいのが浜松市と言われています。

なので、若干、取り残された感はありますが、しかし、そこがいいのです。

変に都会でもなく、田舎過ぎもしない。このバランスが田舎暮らしに憧れる人にはピッタリなのです。

浜松の林業の歴史をざっくりと説明

続いては、浜松市の林業についての説明です。

浜松市の林業といえば、天竜区(旧天竜市)が一番盛んに行われています。

天竜区は、日本三大人工美林として名高い、天竜美林の地として知られています。

ちなみに日本三大人工美林とは、人の手で植林された杉や檜の名産地として全国で知られた地のことを言います。天竜杉の他に、奈良県の吉野杉と三重県の尾鷲檜があります。

静岡県と長野県にまたがる天竜川流域に広がる森林地帯でとれた杉は昔から良質な木材として価値を高めてきました。

現在の林業の礎を築いたのは、明治時代、実業家の金原明善が、天竜川の洪水を収めるために川の上流に杉や檜を植林したことが始まりとされています。

当時の天竜川は大雨の度に洪水の被害を及ぼし、「暴れ天竜」と恐れられており、その問題を一気に解決するために杉や檜の植林が盛んになり、そこから、天竜の林業が産業として発展していき、現在に至ります。

浜松市では、天竜区中心として、その他の地域でも、品質の高い杉やヒノキなどの木材が生産されています。

浜松移住のメリット

浜松の街並み
浜松の街並み

気候がいい

静岡県浜松市は、日照時間が全国3位で、温暖な土地としても有名です。

冬でも日照時間が長いので、みかんの栽培も盛んで、北区三ケ日町で栽培される三ケ日みかんは、全国的によく知られています。

年間平均気温は16.17度、年間降水日数は110日くらいで、台風の被害もそれほど多くおおくはありません。

日本の真ん中へんに位置している

浜松市は、日本の真ん中あたりに位置しており、日本のどこへ行くのも距離的には変わりません。

また、東海道新幹線、東名高速道路が東西を通り、新幹線で東京、大阪へは約1時間30分で行けます。

また、西には、名古屋セントレア空港、東には静岡空港があるので、全国に飛ぶことができます。

というように、浜松市は、交通のアクセスにも恵まれています。

幸福度が高い

日本総合研究所が発表する、全国20政令指定都市の幸福度ランキングで、浜松市が2018(平成30)年に総合ランキング日本一に輝きました。

このランキングの基準は、都市の基本指標に加え、仕事・生活・健康・文化・教育の5分野47指標で評価され、総合点で順位が決まります。

幸福度が高い理由の一つは、やはら日照時間にあると思います。

人は太陽の光を浴びることにより、セロトニンが生成されて、幸福度が増すといわれています。

つまり、日照時間の長い浜松市の人は、他の地域に比べれば、幸福度が高くなるのです。

ご飯が美味しい

浜松市ては、海の幸も山の幸をはじめとして、天竜川の鮎や浜名湖の魚介類も楽しめます。

また、全国で名の知れた食べ物も数多くあり、さわやかのハンバーグや、浜松餃子、うなぎの名店も数多くあります。

他にも、世にあまり知られていない浜松市ならではの美味しい食べ物があるかもしれません。

都会に比べれば物価が安い

浜松市は、他の政令都市とそう変わらない物価です。

しかし、家賃などは郊外に行けば格段に安くなり、暮らしやすい所が数多くあります。

また、空き家が多いので、賃貸で空き家を借りるのもありかもしれません。

趣味を作りやすい環境

浜松市は、自然が豊かなので、アウトドア趣味を持つ人には最適です。

マリンスポーツや登山、ハイキング、ツーリング、釣り、キャンプなどが楽しめます。

さらに、楽器の町として知られているので、音楽を趣味にするのもいいかもしれません。

年に一回クラシックのコンクールが開かれて、アクトシティ浜松では、音楽のイベントが頻繁に開かれています。

また、楽器が習える教室も数多くあり、アウトドアからインドアまで、様々な趣味を始めるのに適しています。

かなり静か

浜松市の印象として、静かさがあります。

車の音もそうですが、何より、人同士の話し声などもあまりないような静けさです。

もちろん話をしていないわけではありません。声のトーンがあまり大きくないのです。

大声を上げる人もあまりいません。

一言で言うとマナーがいいと言う印象があります。

もちろん、マナーが悪い人も一定数いるので、そういう人に出会ったら、話が違うじゃないかと言わないでください。

意外と都会(外から来た人に言われる)

他所から来た人に、思ったほど田舎ではないと言われることが多いです。

特にJRの周辺は、割と都会だということです。繁華街もあり、賑わいを見せています。

治安がわりといい

参照 第2章 浜松市の犯罪の状況/浜松市 (city.hamamatsu.shizuoka.jp)

これは少し古いデータですが、平成30年の犯罪データです。

全国平均よりやや低いくらいの数値で、窃盗が圧倒的に多く、特に空き巣や自転車泥棒が多い印象です。

犯罪が起きやすい地域は、浜松の中心地がほとんどあり、旧浜松市以外の地域は、かなりの治安の良さです。

住みやすい

浜松市は子育て支援や、医療体制も充実しています。

浜松市には大きな総合病院が7つあり、夜間救急から救命救急センターまで病院と行政が連携して休みなしの体制を整えています。

お子さんがいる家庭には、「子育て支援ひろば」として、遊び場の提供や育児相談ができる施設があります。

図書館の数は23館あり、全国4位の数です。

また、公園の充実しており、大小50近くの公園が市の至る所にあります。

浜松移住のデメリット

浜松まつり凧揚げ

自動車がないと不便

浜松市の面積は、市の広さでは全国2位を誇り、沖縄県よりも広いです。

その割に、公共交通が発達していないので、どこに行くにも車がないととても不便になります。

車でもバイクでも免許を持ってない人は、とても暮らしづらいのです。

それでもバスと電車を乗り継げば、大概のところへは行けます。

遠州の空っ風

浜松は、「遠州の空っ風」という突風が、冬から春先に吹きます。

この風のせいで、体感温度はかなり低く感じられて、凍えるほど寒い日もあります。

雪はほとんど降りませんが、この風のせいで浜松市の冬を厳しいと言う人が多いのも事実です。

南海トラフ大地震が起こる可能性がある

今後30年以内に、南海トラフ大地震が起こる可能性はかなり高いと言われています。

実際どのタイミングで来るか分からない以上、警戒しないわけにはいきません。

なので、浜松市では、地域や学校などで、頻繁に避難訓練が実施されていて防災の意識も高いです。

遊ぶところがない

これは若い人が言っていたのですが、若い人にとっては浜松市は遊ぶところがないそうです。

あと、田舎にありがちな店なども、早い時間に閉まります。

確かに、若者が遊べる場所はあまりないかもしれません。

それでも、自然は豊富にあるので、キャンプや釣り、ハイキングなどを楽しめます。

オススメしたいのがドライブです。海や山など手軽に行けるので、車を持っていれば週末はなにかしら予定がたつと思います。

浜松で林業をするメリット

浜松の林業について

歴史がある

前述しましたが、浜松市天竜区は昔から日本三大美林として知られています。

浜松市天竜区 森林面積(率)

浜松市天竜区森林面積(率)86.296 (91%)
植林初記録1469~1487年
(文明年間)
春野町秋葉神社の境内林として植林記録。
 1696年
(元禄9年)
水窪町山住神社の宮司が熊野より苗木3万本を持ち帰り植林、その後一代で36万本植林したと言われ、
明治から伐採され東京市場を席巻。
江戸市場を独占江戸時代中期青山善右衛門が創始したという「こけら板」という製品が天竜川を下り、はるか江戸へ船輸送をされ、
江戸市場を独占、名声を博す。
天竜の偉人生誕 1831年
(天保3年)
金原明善 生まれる。(6月7日)
天竜林業の確立明治時代中期暴れ天竜といわれた天竜川の氾濫を治めるために、
金原明善が13年で292万本を植林。
私有地にも401万本を植林。
 明治22年日本国内初のパルプ工場が春野町に誕生。
関東市場を席捲昭和30年代戦後の材木需要では関東市場を席巻。
天竜の林業年表

歴史があるので、しっかりとした会社が多く、安心して仕事につけます。

合わせて読みたい

山へのアクセスがしやすい

浜松市の山は、それほど高い山はなく、しかも林道が整備されているので、大体の現場へはスムーズにたどり着きます。

しかし、浜松の最北端と長野県に隣接する辺りは、かなり険しい山が連なり、しかも脆い地質をしているので、地層が崩れることが良くあります。

気候が良い

何度も言いますが、浜松市は気候がいいです。

年間降水日数は110日前後であり、日照時間が全国上位の市です。

雪もほぼ降らず、台風の経路もそこまで多くないので、他の県に比べると恵まれている方だと思います。

逆に、あまりにも雪が降らなすぎるので、何年かに雪が積もったりすると、途端に交通麻痺が起きるという難点もあります。

あと、あまりに晴れが多いので、夏は太陽を恨むことになるかもしれません。

害獣が少ない

浜松市の山林にも害獣は数多く生息しているますが、しかし、他の地域に比べればかなり少ない方だと思います。

特にクマは、ほとんど出没したという情報はありません。

まれにクマが出たという情報があるので、全くいないわけではないなさそうですが。

害獣としては、シカ、カモシカ、イノシシ、サル、ハクビシンなどがいます。

浜松の林業をするデメリット

林業のデメリットは数多くありますが、浜松で林業をするデメリットは思い付きません。

移住するためには?

浜名湖

浜松に移住する人への支援制度

あなたが、もし東京圏から移住を考えているなら、この制度を活用すれば、支援金が受けられるかもしれません。

浜松に移住して林業をするための支援制度

現在、静岡県で林業をするための支援として以下の機関があります。

浜松移住のサポートサイト

まとめ

kitajin

ボクが思う、浜松市の最大の売りは、バランスの良さです。

都会過ぎず、田舎過ぎず、海も山もあり、アクセスもしやすい。満遍なく揃っていて、居心地がよいのです。

浜松市は大きな企業が数多くあるので、出張や転勤で他県から来る人が多いです。

そんな人たちの中には、「浜松市の人はいい人が多いし、気候も食い物も良い。終の住処として浜松を考えている」という意見があるそうです。

つまり若い人には、あまりピンと来ないかもしれませんが年齢を重ねてくると良さ分かる町、それが浜松市です。

また、林業に関してですが、林業は今、大きな変革期に来ています。

そんな中で、この先の林業界を担う人材が不足しており、若い力を必要としているのです。

まだまだイメージがよくない林業ですが、この先も必要とされる産業として、様々な取り組みがなされ、変化をしています。

そんな産業に就いて、自らが林業を変えていく人材になれるチャンスがあります。そんな人に最適な場所が静岡県浜松市なのです。

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