林業一年目

【林業は離職率が多い】がどうしたら辞めずにいられるかを考える

kitajin

どうも元フォレストワーカーのkitajinです。

本記事は、現在林業に従事しているが、今後、辞めるかどうかを迷っている勤続年数5年以下の人に向けての記事になっています。

林業について調べると、離職率が高いことが分かります。

ringyo-juten06.pdf (shimane.lg.jp)

上のデータは島根県のケースですが、実に40%の人が5年続かずに退職しています。

辞める理由は人でしょうが、ボクの感覚としては林業が嫌で辞めるのではなく、他の理由で辞めているのではという気がします。

この記事を参考にして、日ごろから以下のことを気を付ければ、生涯現役で、林業で働けるかもしれません。

kitajin

この記事を書いた人

kitajin
  • 静岡県浜松市で10年間林業に従事

(素材生産業者で伐採を主にやっていました)

  • 林業に関する基本的資格はすべて取得

(林業架線作業主任者の国家資格取得者)

  • 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営

(運営歴1年の新人です)

林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

離職しないためにやれること

健康に気をつける

林業を長く続けていくのに大切なのは、なにより健康です。

健康とは、心の健康も含まれており、心身ともに健康でないと、仕事に支障をきたします。心が丈夫でないと、モチベーションが下がり、怪我をする可能性が上がります。

毎日の健康に気を付けて、常に同じ状態を保っていかなくてはなりません。

しかし、これがなかなか難しいことで、幾ら気を付けていても健康を害することもあります。

それでも、日ごろから自分で気を付けていくことはできるはずです。

具体的に何をすればいいのか?それは、肉体をケアしつつ、基礎体力を維持するためのトレーニングをすることだと思うのです。

これは、ボクが林業で働いていた時にやっていた事ですが、目が覚めた時と寝る前に必ず、ストレッチとマッサージをしてました。

林業では、全身の筋肉を使いますが、特に下半身の筋肉を使い、疲労がたまってきます。

これを毎日、ほぐしてやることで疲れにくい体になりました。

特に、林業では、腰を痛めやすいので、毎日、ストレッチをして腰を労わることで慢性的な腰痛を改善していました。

やり方としては、ストレッチしながら、痛む箇所をもみほぐしていくとよいです。ポイントとしてはストレッチで伸ばした状態の時に痛む箇所を揉むことです。

しっかりやりたい人は、YouTubeのチャンネルを参考にするとよいでしょう。

自分の思い通りになることを増やしていく

仕事を辞めたいと思う理由の一つとして、自分の権限がいつまでたっても上がらないということがあります。

具体的には、出世しない平社員というポジションです。

もちろん、出世をしたくない、責任を持ちたくないと言う人もいるでしょう。ボクもそっち側でした。

しかし、長いこと働いていると、毎日同じことの繰り返しで、どうしても仕事がマンネリ化してしまいます。マンネリするとに様々な弊害が起こります。

仕事が手抜きになったり、注意力が散漫になったり、意欲の低下が仕事量に影響を及ぼします。

仕事をマンネリ化させないためにはどうしたらよいのでしょうか?それが、自分の思い通りになることを増やしていくことです。

自分の思い通りになることをどのようにして増やていけばいいのでしょうか?

それは、新しいスキル、新しい人間関係や考え方、仕事の幅を広げていくことです。

興味の範囲を増やしていく

興味の範囲を広げるというのは、林業の事はもちろんのこと、木の性質や山の生物や植物について詳しくなるなど視野を広げていく事です。

田中淳夫さん著の『絶望の林業』の中に、今の林業に携わっている人は驚くほど山のことを知らない、という文面を見つけました。

「言われてみれば身に覚えがあるな」と思いました。ボク自身、仕事をしている時に、木のこと、山のことにあまり興味がありませんでした。

杉や檜は分かるようになりましたが、それ以外の樹種は数種類くらいしか見分けがつきませんし、山の生物の習性などもほとんど興味がありませんでした。

元同僚の人たちも、山に興味がある人が少なかった気がします。

しかし、一緒に働いていたおじいさん連中は、本当によく山の中ことを知っていました。

体力に変わる技術を身につける

勤続年数が長くなれば、肉体的にも衰えるのとは仕方がないことです。

以前のように同じ仕事ができなくなり、作業量も減ってきた時に、どのように自分を保っていくのかは重要です。

例えば、伐採自慢の人が、若い人に体力で負けて、作業量が減れば仕事に対するモチベーションは下がるでしょう。

そうなる前に、体力勝負でない、技術や知識を蓄える必要があるわけです。

これは何も、ベテラン作業員に限りません。何もしなければ、数年しか変わらない後輩に、体力で、あっさり仕事量を抜かれることもあるのです。

ですので、プライドを保つためにも、新しい技術を学び、自分を変化させていかなくてはいけません。

自分なりの目標を持つ

なんといっても、目標があるのとないのとではモチベーションが違います。

目標を持ち、それに向かっていくことがモチベーションとなり、仕事が長続きします。

もし、今、目標がない場合なら、どんな小さなことでもいいので、仕事に対する目の前に目標を持ちましょう。

ボクの場合は、いかに効率よく仕事を進めるかにだけ、こだわりがあったので、早く作業を終わらせるという目標を持っていました。

結果、このこだわりが林業を辞める一因になったのですが……。

自分の稼ぎを知る

稼げるようになることが、何よりのモチベーションになるのは言うまでもありません。

自分で稼いでいるという感覚でなく、従業員という意識でいるとやはり、離職率が高くなります。

働かされているという思いがどこかにあり、所詮は他人事、給料分だけ働けばいいや、となるのです。

反対に自分で稼いでいるという感覚になれば、自分の稼ぎで生計を立てているという意識が高まります。

ですので、自分で稼げるシステムを作ることが離職を防ぐ方法の一つではないでしょうか。

では、具体的にどうすればよいか?

まず、会社がどれだけ利益を出していて、自分がどれほど貢献しているかを知ることです。

しかし、経営者の中には会社の利益を教えたがらない人もいます。

そういう場合は、他の事業体などを参考にするや、自分の県の相場や材木の値段などを常に把握して、どれくらいの稼ぎかを予想するのです。

ボクや周りもそうでしたが、会社がどれくらい儲けていて、自分に幾ら還元されているかを気にする従業員はいませんでした。日本人は特にそういう事を聞かない風潮があります。

しかし、会社がどれくらい稼いでいるかを知ることが、自分で稼いでいる意識には重要なことなのです。

会社の利益が少なければ、頑張らなければと思いますし、儲けているのに取り分が少なければ、賃上げ要求もできます。

もし、要求が通らなければ、他の事業体に行くとか、思い切って起業なども視野に入れることができます。

人間関係に気を付ける

林業は、狭い世界なので、人間関係がこじれるとやめる原因に直結します。

職場の人間関係が良好であれば、仕事もスムーズに進み、働きやすい環境が整いますが、関係が悪いとストレスがたまり、精神的にも肉体的にも負担がかかります。

心身の負担が作業に影響して、作業効率を下げて、尚且つ、安全を脅かすことに繋がりかねません。

当然、そんな職場に居たいと思わないから、退職するのですが、そうなる前に良好な関係を築くことを心掛けなくてはなりません。

人間関係を良好に保つために何をすべきかは、

小さなことでも話し合う

林業をやっていると、一人作業が多くて、つい言葉を交わすのが億劫になってきます。

男同士ということもあるし、林業に来るようなタイプはおしゃべりでない人もいます。

そんなこんなで、つい話す回数が減っていき、それがやがて意思の疎通ができなくなる原因になるのです。

ですので、朝夕、顔を合わせた時に、仕事内容を話し合うなどの決まりを会社で決めておくのが望ましいでしょう。

どんな些細なことでも、バカにせずに意見を交換できれば、コミュニケーション不足は解消できるはずです。

気にしない

全ての人と仲良くはできないし、中には、気に入らない人もいるでしょう。

気に入っている人も、時には機嫌が悪い時もあるはずです。そんな時は、気にせずにすべて受け流すのが一番です。

人間関係で、良くないのは気にすることです。

ああ言った、こう言ったなどを気にしているとロクなことはありません。

気にせずにいられないほど悪化することもありますが、そんな時は上司に相談しましょう。

仕事なので、上司は、関係改善に努めなければなりません。それができない職場なら辞めていいです。

まとめ

〇離職率を下げるポイント

  • 日々の健康に気を付ける
  • 自分の思い通りになることを増やしていく
  • 興味の範囲を増やしていく
  • 体力に無理のない仕事を作っていく
  • 自分なりの目標を持つ
  • 自分の稼ぎを知る
  • 人間関係に気を付ける
kitajin

以上、離職率を下げる方法を上げてみましたが、正直、自分でできることもありますが、事業体が協力してくれなければ不可能なこともあります。

これから働く人たちは、自分の5年後、10年後まで考えて事業体に働きかけて変えていかなければ長続きしないことかもしれません。逆に言えば、きちんと5年後、10年後を考えてくれる経営者ならば、そこでずっと働けるという事なのでしょう。

という事は、いい職場にめぐり会うことが長続きするポイントだという結論に至りました。

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