林業一年目

【林業と虫】出会うと危険?!山にいる危険な虫たちと対処法

kitajin

どうも、元フォレストワーカーのkitajinと申します。

本記事は、林業の1年目の人に向けて、山の中で遭遇する害虫について紹介しています。

これから、夏に向けて多くの虫たちに遭遇すると思います。

山の中には、害のある虫をはじめ、害はないけど鬱陶しい虫、害があるのかないのか名前も存在すら知らなかった虫など数多く生息しています。

本記事を読むことにより、少しでも害虫についての予備知識を入れておき、被害にあう前の対処法、またあってから、どういう処置をすればいいかを解説していきます。

厳しい夏を少しでも快適に過ごすために、害虫についての対策を今のうちからしておきましょう。

この記事を書いた人

kitajin
  • 静岡県浜松市で10年間林業に従事

(素材生産業者で伐採を主にやっていました)

  • 林業に関する基本的資格はすべて取得

(林業架線作業主任者の国家資格取得者)

  • 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営

(運営歴1年の新人です)

林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

〇この記事で分かること

  • 注意すべき害虫と対策
  • 害はないけど嫌な虫
  • 木に害のある虫

閲覧注意 この記事は、虫の画像がたくさん出てきます。

害虫

マダニ

〇マダニ

  • 体長 3㎜~4㎜
  • 生息地 森林・草地など
  • 噛まれた症状 痒み・軽い痛み
  • 特徴 知らない間に服について体に寄生する

感染症としては日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎(TBE)などに感染報告がある。

草の上や葉の先で待ち伏せて、近くを通った人や動物に取り付き、血を吸います。

気づかないうちに服につき、いつのまにか体にくっついて、頭部を皮膚に食い込ませて、寄生したらなかなか離れません。

また、厄介なのは、マダニの体内にはウイルスなどの病原体があり、吸血している間に感染してしまうことがあることです。

昔は、そこまで脅威はなかった気がしますが、10年前くらいから感染症が報告されるようになり、年々、死者数も増えていっているようです。

ボクも一度、マダニに噛まれて強引に剥がしたものだから頭が体内に残り、10年くらい経った今でも、その部分が痒い時があります。

マダニは大きければ気づきやすいですが、小さい場合は本当に分かりません。

マダニの赤ちゃんは体長1mmも満たなくて、しかも卵から孵った直後に触れてしまうと何十匹と赤ちゃんが服や靴について、小さすぎるのとかぎ爪のような足で、剥がすのがとても困難です。

しかも、何十匹と体について血を吸われることもあるのです。

もし、服などに小さなマダニが何十匹もついていたら、ライターであぶって落とすのが一番楽で効果的です。

〇対処法

  • 作業前は、必ずマダニ用スプレーを体に噴きかけておく。
  • 休憩や終業時間には服にマダニがついてないか確認する。
  • お風呂に必ず入り、全身をくまなく触ってみて、マダニがついてないか確認する。(本当に意外なところについている場合があります。股間や指の間など)
  • 服にマダニが付いていて、剥がせなければライターであぶると簡単に取れます。

もし、マダニが寄生していたら、病院に行って取ってもらうようにしましょう。

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〇スズメバチ

  • 体長 20㎜~50㎜
  • 生息地 民家・森林などどこでも巣をつくる
  • 刺された症状 激痛・腫れ
  • 特徴 攻撃性が強く、巣に近づく者を集団で襲ってくる

刺されると、人によっては、アナフィラキシーショックなどのアレルギー反応を起こし、場合によっては死に至る。

山の中には多くの蜂がいます。

特にアシナガバチが多く、灌木や雑草の中に小さな巣を作り、数匹から十数匹のコロニーを形成しています。

ボクも何度か刺されますが、気づかずに近づいて、あっという間に刺されるので避ける暇はありません。

しかし、何と言っても一番恐ろしいのは、やはりスズメ蜂でしょう。

スズメバチは、攻撃性が高く、毒性の強い針を何度も使うことができます。

一度、刺されたことがありますが大きく膨れ上がって二週間くらい腫れが引きませんでした。

蜂に刺されると、最初にくる感覚としては、痛いより熱いです。まるで、高温のものを体に押し当てられた感覚で「熱っ」となり、そのあとジンジンと痛み出します。

初夏なると、スズメバチの女王蜂は、単独で飛んで自分の巣になる場所を探しに野山を忙しくしています。夏になる頃には、個体数を増やしていき、あっという間に大きな巣へと変貌します。

巣に近づいたり、危害を加えようとする人間を攻撃するのですが、その前にカチカチと威嚇音を鳴らします。しかし、チェーンソー作業をしていると全く気づかないので気をつけるようがないです。

また、スズメバチの巣は、目立つところに作っておいてくれればいいのですが、木の切り株や地面の中に巣を作り、知らずにうっかり踏んでしまったり、横を通ってしまったりすることがあります。

よほど注意するしかないですが、作業前や休憩時間など、蜂が飛んでいないかを気を配るしかないです。

蜂の飛び方にも注意を配りましょう。

上空を勢いよく飛んでいる場合は、巣が遠いと考えて良さそうです。逆に低空でゆっくりと飛んでいる場合は巣が近い証拠です。

初めていく現場などは、注意深く蜂が飛んでいないかを気にする必要があります。

また、同僚などと情報交換もしておいた方がいいでしょう。

〇対処法

  • ハチは黒いものを襲撃してくる習性があるので、黒色系の服を避けて、明るい色の服を着る
  • 柑橘系の香水などに寄って来るので付けない
  • 殺虫剤を所持しておく
  • 蜂はハーブ系の匂いが嫌いなので、ハーブ系の匂いのするものを所持する
  • 周囲に蜂が飛んでないか、常にチェックする(飛んでいたら、行き先を確かめる)
  • 同僚などと情報交換をする
  • 刺されたときはまず針を抜く(手で直接触れない)
  • リムーバーで毒を抜く
  • 気分が悪くなったりしたら、速やかに山を下りて病院に行く

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毛虫

イガラ虫

〇毛虫

  • 体長 10㎜~100㎜
  • 生息地 木や草があるところならどこでも
  • 刺されたときの症状 ピリピリとした痛みや赤み、蕁麻疹のようなブツブツができて、痒みと痛みがある
  • 特徴 どこにいるのか分からずにいつの間に触れてしまい、毒針を貰ってしまう

毒針は0.1㎜くらいなので、目には見えず、触ったり掻いたりすると炎症の範囲が広がるというやっかいな特徴がある。

地味に嫌なのが毛虫です。

毛虫は、葉っぱの裏や木の幹などについていて、知らず知らずのうちに触れてしまい、皮膚が炎症します。

毒針が一瞬で何百本も皮膚に刺さるので、水に洗い流すよりガムテープを刺された患部につけて剥がすと毒針が抜けます。

触れたり、掻いたりすると炎症が広がったり治りにくくなるので、ガムテープが一番効果があるとのことです。

その後、ステロイド外用剤などを塗るとよいでしょう。

しかし、林業を10年やっていて毛虫に刺されたのは一度だけだったので、杉や檜の人工林には毛虫はあまりいない気がします。(断言はできませんが)

自分から襲ってくる生き物ではないですし、動きも鈍いので、毛虫が多い場所を知ることで、ある程度、回避できると思います。

〇対処法

  • 草むらや木の傍を通る時は肌を露出しない(特に毛虫が付きやすい木があるので、近づくときは注意する。桜や梅の木など)
  • また、毛虫は幼虫なので、注意する期間が限られているので、その辺も調べておくとよい(特に5月~6月、8月~9月時期は毛虫が多い)
  • 刺されたら、触れずにガムテープなどの粘着テープを使って付着した毒毛を取り除き、流水と石鹸で患部をよく洗い流す
  • 市販のステロイド外用剤を塗る

症状が悪化したり、治らない場合は病院に行って看てもらう。

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ブユ

〇ブユ

  • 体長 1㎜~5㎜
  • 生息地 山間部の湿地帯など
  • 刺されたときの症状 アレルギー反応と炎症を引き起こす
  • 特徴 羽音を立てずに近づき、ノコギリ状の口で皮膚をかじり、流れ出た血をすする

ブユに刺されると、かゆみや腫れの症状は、時間とともに徐々に強くなり、赤いしこりや色素沈着を起こしたりすることもある

ブユは、ブトやブヨなどと地方によって呼ばれ方が違う虫です。

湿気の多いところに現れて、刺されると痒みを覚えます。人によって刺されると症状が違うようです。

場合によっては悪化する場合があるので、気を付けた方がいいでしょう。ボクはあまり刺された記憶がありません。

ただ、うっとうしくつき纏ってくるので辟易とします。普段はあまり刺してこないのですが雨ふりの時は凶暴になります。

また、ブユに刺されると、患部が熱っぽくなり痛痒くなります。

一度見た光景は、梅雨の雨降りの時期に、数百匹もブユが作業員に纏わりついて離れないのです。その様はまるで、死神にとり憑かれたようでした。

〇対処法

  • 肌を露出しない
  • ブユに効果のある虫よけスプレーを塗る
  • 明るい色の服を着る
  • 刺されたときはリムーバーで毒を抜く
  • 市販のステロイド外用剤を塗る

直りが悪い時は医療機関に行く。

アブ

〇アブ

  • 体長 10㎜~30㎜
  • 生息地 山間部、川辺や湿地帯など
  • 刺されたときの症状 痒み・腫れなど
  • 特徴 ターゲットの周囲を飛び回り、いつの間にか体について口器で皮膚を切り裂いて血を吸う

あまり強い毒ではないが、場合によってはアレルギー反応を起こす場合があるので、刺されたら他の虫同様処置をする

アブもまた、夏になると現れて人に纏わりつきます。

人だけでなく車にもついてくるので、現場に到着すると一番にお出迎えされて、車内にズカズカと入ってきて煩く飛び回っています。

腹立たしいのは、両手がふさがってる時などに、手袋や背中にくっついて気づかれないように血を吸おうとします。

夏場は元気がいいですが、気温が低くなると動きが鈍くなるので簡単に捕まえることができます。

毒針でなく、のこぎり状の口で肌を切り裂いて血を吸うので、近づいてきたら払えば何処かへ行ってしまいます。

アブは、蜂と見間違ういしのし容姿をしているので、恐れられていますが蜂よりかは安全な生き物です。

アブを恐れる人は多いですが、しかし、それほどの被害はないですし、アブは蜂ではなくハエに分類されます。

忙しく飛び回るハエを想像してもらえばいいと思います。無駄な動きが多く、刺されることはありますが刺されても痒みがあるだけです。(人によっては腫れるかもしれません)

〇対処法

  • 虫よけスプレーを塗っておく
  • 肌を露出しない
  • 刺されたら、リムーバーで毒を吸いだす
  • 刺された患部を良く洗う
  • ステロイドの軟膏か抗ヒスタミン剤の塗り薬を塗る

稀にアナフィラキシーショックを起こすことがあるようなので、気分が悪くなったら早めに病院に行きましょう。

ムカデ

〇ムカデ

  • 体長 1㎜~5㎜
  • 生息地 民家から山間部まで幅広く分布
  • 噛まれたときの症状 激しい痛み、腫れ、アレルギー反応を引き起こす場合もあり
  • 特徴 暗いところを好み、日中は、石の下や落ち葉の中などに隠れている・夜になると、餌を求めて民家などにも入り込むこともあり

自分から向かってくることはないが、うっかり触れて噛まれないように気を付けたいところ

石の下や落ち葉の中、ヒノキの皮の裏などによく居ます。

ムカデはその容貌とは違い、臆病な生き物で自分から襲ってくることはありません。

人間に見つかったら逃げていくので、相手にしなければいいのでしょう。

ただ、 稀に運悪く置いておいたヘルメットや手袋に侵入して、知らずに身につけると噛まれる場合があります。

ムカデに噛まれると激痛が走り、数時間痛みが続くらしいです。(噛まれたことはありません)

ムカデは牙に毒があるそうです。

また、ムカデに何度も噛まれるとアナフィラキシーショックを起こして体調が悪くなることがあるので、少しでも体調が悪くなったら病院に行って診察をしてもらうとよいでしょう。

ゴキブリなどの餌を探しに民家に侵入することがあるので、ゴキブリを繁殖させないような処置をしておくといいようです。

また、忌避剤を使えば侵入してきません。

〇対処法

  • しばらく置いといたものの中にいるの可能性もあるので気にする
  • 昼間はそれほど活動的ではないので、見つけたら触れずに放っておく
  • 駆除する場合はムカデに効く殺虫剤などを使用する
  • 噛まれたときはリムーバーで毒を抜く
  • 抗ヒスタミン含有ステロイド軟膏を患部に塗る

アナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、気分が悪くなったら病院へ行く

メマイト

メマイト

〇メマイト

  • 体長 2㎜~
  • 生息地 山間部の湿地帯など
  • 目の中に入ったときの症状 東洋眼虫という寄生虫を媒介する
  • 特徴 目の前をジグザグに飛行し、目の中に入ってこようとする

ムカデより、出会ったらめんどくさいのがメマイトというコバエです。

目の前で、左右に往復しながら近づいてきて、間隔を狭め、最後に目の中に飛び込んで来ようとするのです。

なぜ、目の中に入って来るのかというと、メマイトは涙の成分を好んで奪おうとしてくるのです。

そして、目の中に入ると、寄生虫を媒介させる可能性があるのです。

寄生虫がいなくてもバイ菌だらけでしょうから、もし目の中に入ったら、擦らずに、目をしっかりと洗うと良いでしょう。

〇対処法

  • ハッカ油などを顔の回りに付けておくと効果あり
  • 基本、目の中に入ってこようとするだけなので、目を閉じて顔を振ったり、手で払えば入ってくることはできない
  • もし 目の中に入られたら水でよく洗う

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害はないけど嫌われ虫

蜘蛛

蜘蛛もまた、山では数多くの種類がいます。

しかし、山の中で嫌なのは、蜘蛛よりも蜘蛛の巣の方です。

山の中を歩いてると、蜘蛛の巣が顔に纏わりつき、地味に疲弊させます。

そこら中に生息しているので、油断しているとすぐに顔に蜘蛛の巣が付きます。特に先頭を歩いているとつくので、手が空いている時は、枝などを振りながら歩いていました。

日本にも毒を持った蜘蛛もいますが、山で刺されたという話は聞いたことがありません。

ゴキブリ

ゴキブリは山にも生息しています。

家の中にいる黒ゴキブリは、民家に近い里山や神社の木を伐るといることがありますが、山奥では見かけたことがありません。

その代わり、森チャバネゴキブリ、オオゴキブリ、サツマゴキブリは見たことがあります。

  • モリチャバネゴキブリは、体長10㎜~12㎜の、名前の通り森の中にいるゴキブリです。民家などによくいるチャバネゴキブリとよく似ている外見をしています。
  • 大ゴキブリは、体長40㎜~45㎜程度の木の中に生息する黒ゴキブリの羽が退化したような、遅い動きをするゴキブリです。動きが遅いのと、羽が退化しているので、ゴキブリのような威圧感はありません。
  • サツマゴキブリは、名前の通り薩摩から派生したゴキブリです。体長は20㎜~25㎜程度で、動きは遅く、小判のような外見をしています。朽木の中などにコロニーを作っています。

外で見るゴキブリは、家で見るゴキブリと比べて、恐怖はなく、あまり気にならない存在ですがゴキブリはゴキブリです。

カメムシ

カメムシは、匂いが嫌いな人が多いのではないでしょうか。しかも、カメムシは図々しく、何処にでも侵入してきます。

また、カメムシは稀に大量発生することがあります。

昔、とんでもない量のカメムシが山の中に大量発生して、車の中にまで大量に入ってきたことがありました。

大量発生する原因として、カメムシは杉や檜を好んで産卵をするので、花粉が多い年は餌になる実が豊富にあるからだという話です。

農林水産省から「病害虫発生予察情報」としてカメムシに関する発生状況の警報、注意報が出る事もあります。

また、本当か嘘か分かりませんが、カメムシがたくさん発生するとその年の冬は寒くなるという話を聞いたことがあります。

木に悪い虫

カミキリムシ

カミキリムシは、通称、鉄砲虫といい、鉄砲で打ったような穴が木に開くことからそういう名前が呼ばれています。

特に杉や檜に害を及ぼすのが、ヒメスギカマキリです。

幼虫が,スギ・ヒノキ等の伐倒後の丸太の樹皮下を食害して被害を与える。体長5~14mm。雄の上翅長の色には,個体変異が大きい。普通1年1回発生するがが,気候や餌条件によっては2年以上かかる。関東地方では,成虫は3月下旬~5月下旬に出現し,皮付き丸太や衰弱木などの粗皮の間に産卵する。幼虫の加害様相や材内での蛹化・羽化様相はスギカミキリとほとんど同じである。産卵対象が枯れ木や衰弱木なので,立木伐倒後や植栽後の管理が,被害を防除するために重要である。防除:成虫の活動する春から初夏にかけての伐採や皮付き丸太の放置を避ける。皮付き丸太の表面への薬剤散布により産卵を防止する。

森林生物データベース 00139 ヒメスギカミキリ (affrc.go.jp)

ヒメスギミキリは、初夏から梅雨時期のあたりから大量に発生し、伐採した杉や檜に集まってきて、その上を何かを探しているように忙しく動き回っています。その様は、カミキリのイメージとはまるで違い、気持ちが悪いです。

キクイムシ

キクイムシもまた木に穴を開ける虫です。

日本全国に生息していて、平均体長は成虫が約4㎜~5㎜です。

小さな円筒形をしており、触角は先端の2節が太く胸は前方へ幅広く、扁平で細長いのが特徴です。

その体型に似合わず力強い顎で乾燥した木の中に穴をあけていきます。小さな穴が開いており、木屑があったら、キクイムシの仕業です。

アリ

なぜ、アリが木に悪い虫かと言うと、蟻の中には、木に巣を作ることがあるからです。

巣を作ると、木の芯や川と言ったところを傷つけて、木にダメージを与えてしまいます。

広葉樹の中には、皮をはいだような所に巣を作り、上部を土か何かで覆う蟻がいます。

また、杉や檜の場合、芯の部分に巣を作り、幹の1メートルあたりまで巣を作る蟻がいます。

その様子は外からは分からないので、一見、外敵から守れる完璧な要塞のように見えますが、唯一の弱点がチェーンソーです。

アリの巣を作った杉や檜にチェーンソーを入れると、切り口から、蟻が這い出てくることがあるのです。

巣ができている杉や檜は、空洞になっているので、途中であれ?手ごたえがないと思うのですがその時にはもう蟻が這い出てくるのと同時です。

伐採しないといけないので、構わず倒すと、中心部に巨大な巣ができており、いきなり地上に出された蟻たちが右往左往として大混乱になっています。

その光景は、気持ち悪いのと申し訳ないような気分にさせられます。

しかし、木の中で一番価値がある根っこの部分が蟻の巣により、価値が低下してしまいます。

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最後に

kitajin

山の中の虫について、まだまだたくさん紹介したいのですが、写真もないので、今回は主な害虫に留めました。

山の中にいると、本当に人間の力が及ばないことが多く、虫たちを前にして人間の非力さを知るわけですが、多くの虫たちを前に疲れてばかりもいられません。

ですので、虫対策として、大体これを持っておけばいいというのを共通している部分として、これを持っておけばいいという物を最後に紹介しておきます。

  • リムーバー(毒を抜く)
  • ガムテープ(毒針を取る)
  • 虫よけスプレー(虫を寄せ付けない)
  • 抗ヒスタミン含有ステロイド軟膏を携帯しておく(刺されたときの炎症、痒みを抑える)

また人によって、症状が違うので、気分が悪くなったら無理をせずに速やかに山を下りましょう。

-林業一年目