林業転職

【40代からの転職】林業に40代以上の転職をオススメしない理由

kitajin

どうも、元フォレストワーカーのkitajinと言います。

林業に転職するのに、40代という年齢は遅すぎるでしょうか?

やる気さえあれば、何とかなると言いたいところですが、それでも失敗はしたくないはずです。

ボクは、34才のときに転職して、10年以上、林業に携わってきました。その間、40代以上の人の林業転職も多く見聞きしています。

その経験をもとに、独断と偏見で、40代以上の方の林業転職について、あまり、オススメできないと思っています。

本記事では、どうして40代以上の林業転職をオススメできないのか、また、転職する場合、どんなことに気を付ければいいのかを紹介していきたいと思います。

40代以上で、林業に転職を考えている人は、是非、参考にしてください。

この記事を書いた人

kitajin
  • 静岡県浜松市で10年間林業に従事

(素材生産業者で伐採を主にやっていました)

  • 林業に関する基本的資格はすべて取得

(林業架線作業主任者の国家資格取得者)

  • 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営

(運営歴1年の新人です)

林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

40代以上の転職を勧めない理由

体力は下り坂

40代は働き盛りと言われています。

しかし、それは経験を積んだ分野であり、未経験の、しかも肉体労働となると話はちがってくるかもしれません。

体力仕事、外仕事を何もやったことない人が、いきなり林業を始めるというのは大変なことです。

40代は、体力も徐々に衰えてきます。

いつまでも若いと思っていても、何もしていないと、いつの間にか体力を失っているのです。

体力仕事や屋外労働に未経験の方が、いきなり林業を始めることは大変です。

40代になると、体力も徐々に衰えてきます。長らくオフィスワークをしてきた方でも、未経験の肉体労働は予想以上の適応が求められます。

いつまでも若いつもりでいても、何もしないでいると、いつの間にか体力を喪失していることに気付かされることでしょう。

疲れは溜まる一方だ

転職したての頃は、まだ頑張ろうという気持ちがあっても、歳月と共に、疲れが蓄積して気力を奪い始めます。

特に、40代を過ぎると回復力が弱くなり、若い頃は少々の無理をしても、一晩寝ればすぐに体力を回復したものが、疲れをためて朝を迎えるかもしれません。

そんな時に、林業に転職したことを後悔しても遅いのです。体力が落ちて、回復力が弱まるのが40代です。

労働環境がきつい

林業の労働環境は厳しく、これが労働者に直接的な影響を与えることがあります。

屋外作業であるため、雨風などの天候に晒されやすく、季節の変化や気温の変動にも対応する必要があります。これらの自然要因により、労働者は疲労を蓄積しやすく、人によっては、体調不良などの健康問題も発生しています。

林業に転職すれば、厳しい自然環境と向き合いながら、仕事に従事していかなくてはなりません。

給料が上がらずモチベーションが下がる

林業の年収は、平均350万円程度で、日本の平均年収を下回っています。しかも、入りたての頃は、さらに低い年収の場合がほとんどです。

しかも、日給月給のところがほとんどであり、働いた分だけしか給料をもらえません。

それなのに、天候だったり、ケガや病気など仕事を休む理由は数多くあります。

労働の割に、収入が少なければ、モチベーションを維持するのが難しくなるかもしれません。

モチベーションの低下が肉体労働に与える影響は顕著です。やる気がわかないと、日々の労働が負担となり、やがて苦痛となります。

会社等では常用の現場作業員の賃金支払形態は、月給制となっている者の割合が38%であるのに対して、日給制となっている者は61%となっている。森林組合では、現場作業員の賃金支給形態が月給制となっている者の割合は29%に留まっており、65%の者はいまだに日給制となっている。

第1部 第1章 第3節 林業従事者の動向(3):林野庁 (maff.go.jp)

病気のリスクが上がる

必ずしも全ての人に当てはまるわけではありませんが、一般的に見て、40代から健康リスクが上昇する傾向がデータで示されています。

参照*suikeikanjya.pdf (mhlw.go.jp)

病気のリスクが増加する中で、休むことで収入が減る仕事に就くことに、検討が必要です。

また、病気になった場合、仕事への復帰が難しく、それが収入減につながるリスクもあります。

経済的な影響

40代は、結婚し子供がいる家庭では、子供の成長とともに経済的な負担が増す時期とされます。また、両親が定年を迎え、次第に介護が必要になる年齢に近づきます。

そんな時期に林業に転職し、怪我をして休職した場合、仕事ができなくなり収入が途絶えるリスクが生じます。

他の仕事であれば、怪我をするリスクが少ないだけでなく、怪我をしても仕事が継続できる可能性があります。

しかし、林業の場合、怪我をした場合は作業が難しくなります。休業手当や労災保険もあるものの、これが長期的に続くわけではありません。

経済的な安定を重視するならば、林業転職の際には慎重にリスクを考慮し、将来に備えた計画を立てる必要があります。

出会いがない

林業は90%以上が男性で構成されている業界で、そのため職場での出会いや恋愛は難しいかもしれません。

結婚している方にとっては問題ありませんが、これから新たなパートナーを見つけたいと思っている方にとっては、ハードルが高く感じられることでしょう。

特に40代は、結婚が難しくなると言われる年代であり、林業のような男性中心の職場環境では、日常的に接する女性が少ないため、結婚のチャンスが減ってしまう可能性があります。

このような課題を抱える中で、新たな出会いを求めるためには、様々なアプローチや場を探索することが必要となってきます。

40代以上が林業に転職するとき気を付ける事

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それでも林業に転職を考えている人は、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?

変化を恐れない

40代以上で林業に転職を考えるなら、変化を受け入れる心構えが不可欠です。

自らを若く感じる部分は残るでしょうが、確実に歳を重ね、体力も徐々に衰えていきます。

自身の衰えを冷静に認め、そこから体力向上を目指すことが肝要です。

また、自分にできることや挑戦できる範囲を考え、柔軟に変化していくことが大切です。

新しい環境や仕事に適応し、成長するためには、変化に対するポジティブな姿勢が必要です。

やりたいことをみつける

転職する前に、林業のことを勉強し、自分なりのビジョンを作っておくのもいいかもしれません。

そうすることにより、周囲に分かりやすくなり、自分なりの目標も作りやすいです。

たとえ、それがダメだとしても、次の手も考えられるということです。

何もないのってあるのとでは大きく変わってきます。ビジョンがあるのとないのとでは違います。

転職を検討する前に、林業について十分に勉強し、自分なりのビジョンを描いておくことが重要です。

考えや目標を周囲に分かりやすく伝えることができ、転職の際にも明確な方向性を持つことができます。そして、たとえ現在の選択がうまくいかなくても、次の手を考える土台ができます。

やりたいことや目指す方向を持つことは、転職の成功において大きな差を生む要素です。

ビジョンがあることで、新たな挑戦に対して前向きなエネルギーを持つことができます。

事業体をよく調べておく

40代からの転職においては、若い頃のように働いてから決めるのではなく、事前に慎重な調査が不可欠です。

どういう仕事をし、どのような状況になるのかをシミュレーションし、きちんと理解してからの方が、後悔しにくいでしょう。

例えば、林業の場合、伐採などの体力勝負が含まれる仕事に入る場合、年齢とともに仕事の過酷さが増すことが考えられます。

一方で、重機を使った作業ができる事業体であれば、体力を過度に使わずに作業ができるかもしれません。

転職先の事業体を慎重に調査し、自身の体力や将来のキャリアビジョンに合った場所を見つけることが、スマートな転職の第一歩です。

体力をつけてケアしていく

先程まで40代は衰えがあると述べましたが、トレーニングによっては、幾つになっても体力向上が期待できます。

林業を選ぶなら、自身の体力に自信を持っているかもしれません。現在もトレーニングを続けている可能性も考えられます。

林業には山歩きや足腰の強さが求められます。

特に中腰での作業や腰への負担がかかりやすいため、これらに特化したトレーニングが重要です。

体力向上のために、定期的なトレーニングを取り入れながら、特に腰回りや足腰を重点的にケアしていくことが、林業において40代以上が成功するための鍵となります。

生活を改善する

若い頃と比べ、40代以上では回復力が弱まる傾向があります。そのため、生活習慣を改善して、疲れにくい生活に変えていく必要があります。

例えば、夜更かしを避け、規則正しい生活リズムを確保することが挙げられます。また、お酒の摂取に関しても週末だけにするなど、生活習慣に改善を加えることが理想的です。

これらの改善策を実践することで、若い頃のような動きやすい体調を維持しやすくなります。

回復力を考慮した生活スタイルが、林業などの体力仕事においても重要な役割を果たします。

体をケアしていく

体力をつけるだけでなく、体のケアも40代以上にとって非常に重要です。

具体的には、マッサージやストレッチを取り入れて筋肉をほぐし、疲れを溜めないよう心がけることが必要となってきます。特に腰や肩など、疲れが溜まりやすい部位を重点的にケアすることが望ましいです。

日常的に行う簡単なマッサージやストレッチは、腰痛や疲れの軽減に効果的です。

例えば、毎日の習慣としてストレッチやマッサージを行うことで、体調の向上や疲れの感じ方に変化を実感できるでしょう。

自身の経験からも、定期的なケアが腰痛や疲れを軽減させる一助となりました。

スキルアップしていく

転職が成功した後も、自分の作業を無理なくこなすためには、スキルアップが必要です。

周りを説得し、自らの仕事を体力に無理のないものにするためには、さまざまなスキルを身につけることが求められます。

必要な資格の取得や経験の積み重ね、自らの目標に向けたスキルの向上などが挙げられます。40代という年齢は、社会的な経験が豊富であり、様々なスキルが蓄積されていることでしょう。

目標を立て、それに向かってきちんと取り組む覚悟があれば、事業体で不可欠な人材になり、転職後も成功に向けてスキルアップしていくことが可能です。

さいごに

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40代以上が、林業に転職するには以下の点を考慮する必要があります。

  • 体力の衰えと回復力不足
    • 40代は体力が低下し、林業への順応に時間がかかる。回復力も遅くなりがち。
  • 季節や天候、給与水準の不安定性
    • 季節や天候に左右され、給与水準も安定しない。経済的な不安がついてまわる。
  • 病気のリスクと経済的な懸念
    • 林業は労働環境が厳しく、健康リスクが高まる。40代では経済的な安定が重要。
  • 出会いの不足
    • 男性中心の職場で女性の参入が難しく、結婚やパートナーシップの機会が限られる可能性がある。

これらの点を踏まえて、慎重な計画と現実的な視点で転職を検討することが必要です。

未経験の職種への挑戦はリスクを伴いますが、それを理解した上での転職活動が、後悔のない人生を築く手助けとなるでしょう。

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