どうも、元フォレスト ワーカーのkitajinと申します。
本記事では、これから迎える夏に向けて、林業1年目の作業員は、どのように乗り切っていけばいいのかについて紹介しています。
林業の作業は、山の中とはいえ、夏はやはり過酷な暑さが待っています。
それまでは順調だったのに、夏になるとあまりのキツさに体調を崩して退職する人が毎年、一定数いるといいます。
夏を乗り切れるかどうかが、1年目の大きな山場となります。
これから迎える夏を、どう乗り切っていけばいいのか注意点とともに対策を5つご紹介していきたいと思います。
最後までご覧になって、過酷な夏を乗り切ってください。
〇この記事でわかること
- 過酷な夏の状況とそれを回避する方法
- 夏を乗り切るための心がけ
この記事を書いた人
- 静岡県浜松市で10年間林業に従事
(素材生産業者で伐採を主にやっていました)
- 林業に関する基本的資格はすべて取得
(林業架線作業主任者の国家資格取得者)
- 林業の情報を発信したくて林業ブログを運営
(運営歴1年の新人です)
林業の魅力や重要性などを実体験を通して発信していくつもりなので、林業に転職を考えている方は参考にしてください。
※本記事には、プロモーションが含まれています。
夏の過酷な環境と対策
暑さ対策
何と言っても、夏といえば暑さ対策です。
グラフは、総務省の熱中症による救急搬送人員の報道資料ですが、仕事場②に森林が含まれています。
大体、全体の10%前後の人、1500人~2000人が救急搬送されています。
救急搬送されている人数でこの数字ですから、気分が悪くなったりした人はそれ以上なのは間違いありません。
最近は、熱中症の対策について強く言われるようになりましたが、ボクが入りたての頃は、対策は各自の判断に任されていました。
しかし、個人で判断すると、自分はまだ大丈夫と無理することもあるので、事業体が率先して対策を講じた方がいいと思います。
また、個人でも、気分が悪くなったら早々に休んで、水分を取るなど対策をとるように心がけましょう。
自分は、まだ大丈夫だと思っていても、急に危険な状態になることもあるので絶対に油断しないことです。特に、我慢強い人こそ危険です。
対策としては、こまめに水分補給、塩分補給、体が熱くなっていたら、血管が集まる部分を冷やすのが鉄則です。(首、脇の下、股間など)
また熱中症になった時の場合に備えとして、クーラーボックスなどを常備しておくとよいでしょう。
最近は、作業しやすい空調服なども売っているので、会社に買ってもらいましょう。
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水対策
夏場になると、どのくらい水を飲むかは個人の体質とその時の状況によりますが、それでも、林業に従事していれば、一日3リットルくらいの水分は必要になってきます。
水分を取らないと、様々な体調不良に襲われる可能性が上がります。
熱中症になるのはもちろんのこと、例えば、日々の水分が足りなくなると、便秘になったり、睡眠不足、疲労がたまりやすくなったりします。
それくらい、汗で水分が奪われるので、水分をこまめにとることは大切なのです。
また、水分と同時に塩分も大切なので、塩分を含んだ水を飲むのがオススメです。
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生物対策
夏になると様々な生物が出てきます。特に山の中は、生物の楽園なので人間は部外者です。
特に、害虫と言われる蜂やダニになどの身体に重大な被害を及ぼすかもしれない生物には注意が必要です。
ボクは、以前、ダニに二の腕の内側を噛まれて、その部分が未だに跡が付いており、痒いときがあります。
虫には、防虫スプレーを体に吹きかけ、休憩のたびにこまめにダニチェックすると良いでしょう。スプレーの他にも、森林用の蚊取り線香はかなり強力なので、オススメです。
また、蜂にも何度も刺されたことがあり、蜂アレルギー検査では、中度の蜂アレルギーと診断されていました。
他にも、蚊やアブ、ブト(ブユ、ブヨなどとも言われる)、ヒルなどの体にまとわりついてくる生物にもかなりのストレスになります。
毒のある生物に噛まれたときは、リムーバーという毒を出す、スポイトのような物を車に常備させておくと応急処置になります。
昼間はあまり行動しないので、遭遇することが少ないですが、遭遇すれば危険です。
鈴を体につけておいて、存在を知らせるということが対策になります。
kitajinも愛用していました‼これさえあれば、この夏の蚊とダニよけは問題なし!!
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日焼け対策
林業をやる人の中でも、日焼けを気にする人もいるかもしれません。
日焼け止めをこまめに塗っておくとかなり防げます。しかし、林業の場合は、長袖、長ズボン、ヘルメットに手袋、イヤーマフにフェイスガードとほぼ完全防備なので、日焼け止めは顔だけで充分です。
でも、もし、本気で気にする場合は、サングラスをオススメします。目の中に光が入ると、目も日焼けすると言われているからです。
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汚れ対策
夏は、非常に汗をかきますですので、作業中の汚れが汗と混じり合い、体中が汚れます。
ですので、休憩時間は体の汚れを取り、服をすべて着替えると良いでしょう。ボクは、昼休憩の時に、パンツまで交換していました。
着替えをすることで、昼休憩に体が休まり、午後の作業に挑むことができるからです。
洗濯物を増えますが、快適に仕事をすることの方が大切です。ストレスを溜めないために、こまめに服を着替えることをオススメします。
それでも、洗濯物が増えるのは嫌だという人は、昼休憩の時に、作業着でない服を用意して、作業着を天日干しすれば、瞬く間に乾きます。
それぐらい夏の日差しは強いです。
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疲れ対策
夏は、何もしてなくても疲労感を覚えます。
疲労感を抑えるためには、こまめな休憩と栄養補給、そして、休憩時間をリラックスして過ごすことです。
自分の好きなことに打ち込んだり、昼寝をするのもいいでしょう。十分な休息で体力を回復させるのです。
また、アフターケアも大切になってきます。
毎日の作業なので、蓄積疲労が溜まってきます。休日は、なにもやる気が起きないかもしれません。慣れない時は、体を十分に休めるようにすべきです。
そうすれば、次第に体が慣れてきて、普段通りの生活に戻れるはずです。
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夏を乗りきるための心がけ
夏を乗り切るためには、数ヵ月前からの準備が必要だったのです。また、家に帰ってからのアフターケアが重要です。
1月から5月までの間に体力を蓄えておく
夏を乗り切るためには、数ヵ月前から体力をつけておくことが望ましいです。
1月から4月の間までは、基礎的体力の向上をさせておくことが良いでしょう。
例えば、仕事終わりにランニングや筋トレなどを積極的に取り入れて、体作りをしておくのです。
冬場は体温も下がっているので、トレーニングで上げると寒さ対策にもなり、ちょうどいいです。
まるで、スポーツ選手のようですが、しかし、林業は体力が基本なので、今まで以上の体力を持って、夏に挑むことで乗り切ることができます。
6月7月で暑さになれておく
人の体とは、暑さや寒さに体が徐々に慣れてくるものです。
ですので、一番体がキツイのは、実は6月から7月の頭ぐらいではないでしょうか。
そこを何とか乗りきれば、真夏に耐えることができる可能性は上がります。
よくある話ですが、普段は、冷房の効いた重機などに乗って、あまり陽ざしを浴びてこなかった作業員が、8月の一番暑い時に急にチェーンソー作業をやると、熱中症になって倒れるのです。
体が慣れてない状態から、急に暑い場所で作業をやると熱中症になりやすいので、6月の頭から7月にかけての暑い時期に、徐々に体を慣れさせていくのです。
仕事の後は、お風呂に入る
仕事が終わり、家に帰ってくると、疲れから何も手につかないかもしれません。
夏なので、お風呂にお湯を張るのも面倒で、シャワーで済ましてしまおうとなりがちです。ボクもそうでした。
しかし、そこを頑張って、湯船に浸かることで疲れがとれます。
お風呂は、筋肉を緩和させて血流を良くするので、リラックス効果と回復効果があります。
体は清潔に保たれて、ストレスの解消にもなります。さらに、安眠効果もあるので、仕事終わりには、お風呂はゆっくり浸かりましょう。
ボクは、お湯を張ったり掃除が面倒だったので、銭湯に行っていました。銭湯もおすすめです。
よく寝る
よく眠るためには、室温が大切です。眠る環境を整えないと、深い睡眠を得られません。
夏場に、暑くて目が覚めた経験があると思います。
特に外気温と体温は大切で、ちょっとした体温の差で眠れなかったりします。
ですので、自分の眠りやすい体温を知りに、その気温を維持することで快適な睡眠を心がけてください。
よく食べる
夏を乗りきるには、食欲も大切です。
林業をやってる人で夏バテをしたという話を聞いたことはありませんが、夏バテで食欲をなくすのは危険です。
反対に、ストレスから過食気味になったり、お酒を飲みすぎることもあるかもしれません。
仕事終わりのビールが美味しい季節です。つい毎晩、深酒をしてしまうこともあります。
しかし、夏を乗り切るには、栄養バランスが取れた食事を心がけることです。消化の良い物は安眠にも効果があり、疲労を回復させます。
もし、お酒を飲みたい場合は、週末とか特定の日だけ羽目を外すようにした方がいいでしょう。
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最後に
林業において、夏の季節は 一番厳しいので、ここを乗り切れば 1つの山を越したと言っていいでしょう。
林業1年目を乗り切ったと言っても過言ではありません。
しかし、もし、夏の暑さに耐えられなくて、林業を辞めたくなっても構わないと思います。人には、得て不得手があるので、それが早く分かっただけでもよかったと思うことにしましょう。
反対に無理をしすぎて、体を壊したりしたら、それこそ取り返しがききません。
この記事を読んで、夏を乗りきることができる人が一人でも居れば、それが何よりです。